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「世界を先導する独創的な研究を」
化学を基礎とする本研究領域の研究提案募集が行われ、約110件の応募があった。本研究領域は今年度から出発したもので、締め切りまでの時間が短かったが、戦略的基礎研究事業への理解も深まったこともあり、各方面から多くの優れた提案が寄せられた。特に、大学からだけででなく、国立研究所、民間研究所、民間企業などからも多くの提案がなされた。
提案は基礎化学から、物質科学、生命科学両面への発展をはかるものまで幅広い分野にわたっていた。種々の分野の7名の専門家にアドバイザーをお願いして2段階の書面審査を行い、その結果、13件の提案を選択し、面接による三次選考を行った。最終候補提案は研究統括とアドバイザーの長時間の議論を行って選択した。
選考に当たっては、本研究領域の題目通り、物質系の構築と機能の両面にわたって優れた提案のなされていることを重視した。面接では各候補者に研究の背景、ねらい、構想、研究の進め方、研究体制、将来展望などについてご説明願い、質疑応答によって理解を進めながら行った。
選ばれた提案には、天然物化学から物質化学、合成化学など化学の各分野での優れた研究が含まれる。しかしながら、選に漏れたものの中にも多くの優れた研究があり、予算の制約があるとはいえ、落とさざるを得なかったのは残念であった。次年度以降も優れた提案が多くなされること願っている。
This page updated on September 25, 1998
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