5.まとめ

研究成果最適移転事業成果育成プログラムC(プレベンチャー)
(旧:新規事業志向型研究開発成果展開事業)
平成11年度採択課題事後評価報告書

平成14年12月

研究成果最適移転事業成果育成プログラムC(プレベンチャー)評価委員会
(旧:新規事業志向型研究開発成果展開事業選考評価委員会)

5.まとめ
 平成11年度に開始された本事業は、大学発ベンチャーを生み出すためにはじめて本格的に開始された事業と言える。そのため、当委員会においても、大学の研究者等からの応募システム、課題の選考方法、その後のフォローアップなど試行錯誤の連続であったが、各委員、チームメンバー、事務局を含めた本事業の関係者全員が、大学発の本格的ベンチャーを作るという強い意欲のもとで本事業を推進したことが、10課題から9社が起業というすばらしい成果につながったと考える。
 応募システムについては、研究者一人の応募ではなく、起業化責任者とのペアでの応募が、ユニークで成果に結びついたものと考える。特に、研究開発責任者と起業化責任者を中心としたチームメンバーがそれぞれ実用化開発に励み、その最終成果にはばらつきがみられるものの、昨今の厳しい経済環境の中でも、おのおの自らリスクを負って挑戦するアントレプレナーシップ(起業家精神)を大いに発揮して、起業化されたことは、本事業がその目的を十分に果たしたことになるとともに、これから起業を目指す大学研究者等の手本になるはずである。
 今後、これらのチームのノウハウも生かしながら、本事業をますます充実させるとともに、さらに、優れた研究開発課題が応募されるよう、この成果と募集について大いに宣伝すべきである。
 最後に、できたばかりの大学発ベンチャーの経営基盤は極めて弱いものであり、順調な発展のための支援のための施策をぜひ関係方面で検討していただくことをお願いしたい。

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