(4)課題名 |
免疫疾患モデル動物の開発 |
1)研究リーダー名 |
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高井 俊行(東北大学 加齢医学研究所 教授) |
2)試験概要と成果 |
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免疫疾患治療法や治療薬開発の基盤技術の構築を目指し,新規自己免疫疾患モデルの開発及び簡便な薬効評価が可能となる試験管内測定系の開発を行った。また、樹状細胞を癌に特異的に応答させて免疫を増強させる条件を見出し、主に皮膚等に存在し腫瘍細胞等を自身に取り込む性質をもつ樹状細胞による免疫制御方法を開発した。本試験により確立した免疫疾患モデルマウスの個体維持(飼育管理)と胚保存を適切に行っており、モデル動物の利用態勢は整いつつある。
特許出願件数:国内5件、海外(PCT)3件*
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3)総合評価 |
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コンセプト、独創性、技術競争力のいずれの点から見ても優れている。研究水準が高く、興味深い事実を見出している。権利化の状況については、権利化試験の構想がよく整理され、それに基づいて順調に実験が遂行され、有効に特許出願がなされている。研究の実用化の可能性及び波及効果については、基本特許、周辺特許の実用化の可能性は高く、また特定の目標疾病分野の治療に大きい効果を示すであろう。新産業創出の期待度については、一定の市場規模は確保できるだろう。アレルギー疾病の創薬に大きい寄与を為す可能性がある。 |
*)事後評価実施時点 |
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