評価報告書目次 >(別紙1)目次 >試験課題の個別評価

研究成果最適移転事業 成果育成プログラムA(権利化試験)
における平成12、13年度採択課題の事後評価報告書


平成16年6月
独立行政法人科学技術振興機構
科学技術振興審議会技術移転部会権利化試験評価委員会


(別紙1)研究成果最適移転事業 成果育成プログラムA(権利化試験)

平成12年度採択課題 事後評価結果

3.試験課題の個別評価
(14)課題名    1細胞マイクロチャンバ培養系を用いた、1細胞表現比較解析系、遺伝子多型解析・発現定量解析装置系の開発
1)研究リーダー名
安田 賢二 (東京大学 大学院総合文化研究科 助教授)
2)試験概要と成果
 ゲノム・プロテオーム時代の次には「1細胞レベルでゲノム情報を網羅的に解析 する分野(セロミクス)」が重要となると言われているが、研究手法は確立されていない。本課題では、「1細胞単位のスクリーニング技術による研究手法」の開発及び実 用化に向けた試験を行った。
 具体的には、マイクロ加工技術を駆使して、数cm角の高分子ポリマー板内に形成した流路、電極などを用いて、1細胞単位で細胞集団を分離するセルソーターチップ、細胞をその集団状態を制御しながら培養するマイクロ培養チップ、1細胞単位で発現解析を行う発現解析チップ、上記チップを用いた1細胞計測装置システム、③計測プロトコルの権利化を推進した。

特許出願件数:国内9件*
3)総合評価
 オリジナリティーの高い基本特許をベースとして、実用化に向けた周辺要素技術の開発を行うという性格を持ったプロジェクトである。
 試験は、個別の課題についてはほぼ当初の計画通りに進行し、これらについては着実に特許申請がなされ、また、特許化の見込みも高い。
 しかし、要素技術を組み合わせて総合化、自動化された装置へまとめ上げる段階は今後の課題である。当面、検査、診断などの分析技術として、あるいは細胞間相互作用などの基礎研究のツールとして有用性が見込まれ、素早い対応を心がければ企業化も期待される。
*)事後評価実施時点、出願手続き中を含む

戻る


This page updated on July 15 2004

Copyright©2004 Japan Science and Technology Agency.