1)研究リーダー名 |
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鈴木 孝治 (慶應義塾大学 理工学部 応用化学科 教授) |
2)試験概要と成果 |
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表面プラズモン共鳴(SPR)法を用いると、高感度に生体成分を直接測定することが可能であるが、未だにSPR法は臨床検査に使われていない。
本権利化試験では、特にPOCT(Point of care testing)検査に適した小型・軽量・高性能のSPR免疫センサー(ベッドサイド診断装置)を開発することを目的とした。
具体的には、SPR法に基づく抗原抗体反応の計測方法の確立、SPR法による免疫測定センサーの試作、SPRセンサー測定装置の試作を実施することで、その周辺技術に関する権利化を行った。
特許出願件数:国内3件*
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3)総合評価 |
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本課題は、権利化試験によって、技術的に大きな成果を挙げている。
但し、知財保護、ライセンシング及び実用化を担当する企業の能力と積極性が問題である。この分野は、米国TLOを筆頭に早期実用化を狙う集団がひしめき合っている分野である。完全を求めるより先に、知財保護と早期実用化を望む。 |
*)事後評価実施時点 |