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別紙1

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−イスラエル研究交流」平成23年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
イスラエル側
研究代表者
匂い情報の受容識別の分子基盤

坂野 仁

東京大学
大学院理学系研究科
教授

本研究交流は、嗅覚系をモデルとしたヒトやマウスの感覚受容と情報処理、それに基づく行動判断の作動原理の解明を目指す。 具体的には、日本側はマウス嗅覚に関する生理学的研究および分子生物学的研究を担当し、イスラエル側はfMRI(機能的磁気共鳴画像)を利用したヒト嗅覚情報処理の研究を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、高等動物における感覚情報処理のメカニズムを、神経回路ごとに分子生物学的手法で解明されることが期待される。

ノアム・ソベル

ワイズマン研究所
神経生物学部門
教授

中枢神経における細胞核構造とクロマチンダイナミクスの解析

滝沢 琢己

群馬大学
大学院医学系研究科
准教授

本研究交流は、神経細胞の分化や成熟過程を対象に、細胞核内における遺伝子配置(クロマチン構造)を解析し、クロマチンによる遺伝子の発現制御機構の解明を目指す。 日本側はクロマチン構造、すなわち細胞核内で遺伝子がどのように配置され、遺伝子発現および神経機能に影響を与えているかを解析し、イスラエル側は生細胞イメージングの先駆的技術を駆使したクロマチン関連たんぱく質の動的解析を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、脳におけるクロマチン制御機構や中枢神経疾患病態の新たな視点からの解明が期待される。

エラン・メショラー

ヘブライ大学
遺伝学教室
上級講師

オプトジェネティクスを用いた自閉症モデルにみられる社会行動異常の神経メカニズム解明

内匠 透

広島大学
大学院医歯薬学総合研究科
教授

本研究交流は、新たに開発された自閉症モデルマウスと光遺伝学(オプトジェネティクス)的手法を用い、自閉症の神経メカニズムの解明を目指す。 日本側は自閉症マウスモデルの提供ならびにその分子生物学および行動科学的解析を担当し、イスラエル側は最新の光遺伝学的手法(光作動性イオンチャネルなどの光活性化たんぱく質で神経回路上の活動を制御する手法)を用いた解析を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、自閉症における病態生理ならびにその神経メカニズムの解明が期待される。

オフェル・イツァル

ワイズマン研究所
神経生物学部門
主任研究員