課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 課題概要 | |
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スイス側 研究代表者 |
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1 | 末梢リンパ組織において、リンパ球の遊走・活性化を制御する分子基盤の解明 | 福井 宣規 |
九州大学 |
本研究交流は、免疫応答におけるDOCKファミリー分子群の役割を包括的に解析することを目的としている。 具体的には、日本側が新たに樹立した遺伝子改変マウスを用いたDOCKファミリー分子の機能およびシグナル解析を担当し、スイス側が2光子顕微鏡や選択的平面照射顕微鏡といった最新イメージング技術を用いた解析を担当する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、DOCKファミリー分子を対象とした創薬研究への応用やヒト複合型免疫不全症の病態解明につながることが期待できる。 |
ジェンズ・ステイン |
ベルン大学 |
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2 | 内在化がん関連抗原の網羅的同定のための先進的ケミカルプロテオミクス技術の開発 | 向 洋平 |
大阪大学 |
本研究交流は、次世代型の抗体医薬というべき抗体薬物複合体(ADC)の迅速開発を実現する技術基盤の構築を目的とする。 具体的には、スイス側が有するケミカルプロテオミクス技術を駆使して共同開発する新規の“内在化抗原”探索技術と、日本側が有する細胞内侵入抗体の単離技術を融合することで、ADC開発の技術基盤を構築する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、難治性がんに対するADC開発のブレイクスルーが期待できる。 |
ダリオ・ネリ |
スイス連邦工科大学 |
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3 | IgA腎症の病因におけるO型糖鎖修飾IgA分子と形質細胞延命因子APRILの役割 | 富野 康日己 |
順天堂大学 |
本研究交流は、IgA腎症におけるO型糖鎖と、形質細胞延命因子(APRIL)の役割を解明することを目的とする。 具体的には、日本側が有するIgA腎症ならびにマウスモデルの知見と、スイス側が有する自己抗体の腎病原性およびAPRILの病態生理の知見を活かし、両国共同でO型糖鎖と腎炎との相関評価およびAPRILとIgA腎症との関連を調べる。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、末期腎不全に至る難病であるIgA腎症の病因の理解、さらには、将来の抗APRIL治療の実現につながると期待できる。 |
ユアー・ベルトラン |
ジュネーブ大学 |