JST(理事長 北澤 宏一)は、平成23年度に文部科学省が設定した戦略目標を受け、戦略的創造研究推進事業 「CREST」および「さきがけ」において、新たに6つの研究領域(うち1つは「CREST」および「さきがけ」両方に設定)を設定し、その研究総括を決定しました。それら6つの研究領域を対象として、平成23年度の研究提案募集(第2期)を平成23年6月14日(火)から開始します。
本事業は、社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起するシステムの一環として、戦略的重点化した分野における課題達成型基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術の創出を目指すものです。国(文部科学省)が戦略目標を設定し、そのもとにJSTが推進すべき研究領域と、研究領域の責任者(研究総括)を定めます。研究領域ごとに研究提案(研究課題)を募集し、研究総括が領域アドバイザーらの協力を得ながら選考します。研究領域のもとで、「CREST」は選定された研究代表者が研究チームを編成し、「さきがけ」は研究者が個人で研究を推進します。
今回、新たに加わる研究領域は以下の通りです。
<CREST>
- 「エネルギー高効率利用のための相界面科学」(研究総括:笠木 伸英、副研究総括:橋本 和仁)
- 「海洋生物多様性および生態系の保全・再生に資する基盤技術の創出」(研究総括:小池 勲夫)
- 「エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出」(研究総括:山本 雅之、副研究総括:牛島 俊和)
<さきがけ>
- 「エネルギー高効率利用と相界面」(研究総括:橋本 和仁、副研究総括:笠木 伸英)
- 「細胞機能の構成的な理解と制御」(研究総括:上田 泰己)
<CREST、さきがけ両方に設定>
- 「二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出」(研究総括:磯貝 彰)
募集締切:CREST・さきがけ/平成23年8月10日(水)正午
研究提案募集(第2期)の詳細については、別紙資料を参照してください。また、下記のホームページでも関連情報を掲載していますので、併せて参照してください。
なお、戦略目標「生命現象の統合的理解や安全で有効性の高い治療の実現等に向けたin silico/ in vitroでの細胞動態の再現化による細胞と細胞集団を自在に操る技術体系の創出」のもとでは、さきがけの研究領域「細胞機能の構成的な理解と制御」(研究総括:上田 泰己)に加え、CRESTの研究領域設定に向けて準備中です。詳細については改めてお知らせします。
ホームページURL:http://www.senryaku.jst.go.jp/teian.html