本事業は、社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起するシステムの一環として、戦略的重点化した分野における課題達成型基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術を創出することを目的としています。
国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国(文部科学省)が設定し、そのもとにJSTが推進すべき研究領域と研究領域の責任者である研究総括を定めます。研究総括は、戦略目標の達成へ向けて革新的技術シーズの創出を目指した課題達成型基礎研究を推進します。
本事業のうち、「CREST」と「さきがけ」では、研究総括が研究領域をバーチャル・インスティテュートとして運営します。研究領域ごとに研究提案(研究課題)を募集し、研究総括が領域アドバイザーなどの協力を得ながら選考します。研究領域のもとで、選定された研究代表者が研究チームを編成し(CREST)、または研究者が個人で(さきがけ)、研究を推進します。
研究タイプ | 研究費 | 総額 | 研究期間 | 構成人数 | |
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CREST | (種別Ⅰ) 3千万円~6千万円程度/年 |
1.5~3億円未満 | 5年以内 | 数名~20名 程度 |
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(種別Ⅱ) 6千万円~1億円程度/年 |
3~5億円程度注1) | ||||
さきがけ注2) | 通常型 | (3年型) 1千万円程度/年 |
3~4千万円程度 | 3年 | 1名 |
(5年型) 1千万円~2千万円程度/年 |
5千万円~1億円程度 | 5年 | |||
大挑戦型 | 研究開始時は、通常型の3年型、5年型と同様であるが、研究進捗によっては研究期間の延長(総期間で最長5年まで)や、研究費総額で2倍程度の増額を行う場合がある。 |
平成23年度の第2期に研究提案を募集する研究領域と募集期間は、以下の通りです。
なお、「CREST」と「さきがけ」の両方に応募することはできません。
第2期募集期間:平成23年6月14日(火)~8月10日(水)正午
戦略目標 | 研究領域とその概要 | 研究総括 | 研究領域 発足年度 |
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エネルギー利用の飛躍的な高効率化実現のための相界面現象の解明や高機能界面創成等の基盤技術の創出 | 『エネルギー高効率利用のための相界面科学』 【概要】 豊かな持続性社会の実現に向けて、エネルギー利用の飛躍的な高効率化を実現するため、エネルギー変換・輸送に関わる相界面現象の解明や高機能相界面の創成などの基盤的科学技術の創出を目指します。 |
笠木 伸英 (東京大学 大学院工学系研究科 教授) 橋本 和仁(副研究総括) (東京大学 大学院工学系研究科 教授) |
平成23年度 |
二酸化炭素の効率的資源化の実現のための植物光合成機能やバイオマスの利活用技術等の基盤技術の創出 | 『二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出』 【概要】 植物の光合成能力の増強を図るとともに、光合成産物としての各種のバイオマスを活用することによって、二酸化炭素を資源として利活用するための基盤技術の創出を目指します。 |
磯貝 彰 (奈良先端科学技術大学院大学 学長) |
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海洋資源等の持続可能な利用に必要な海洋生物多様性の保全・再生のための高効率な海洋生態系の把握やモデルを用いた海洋生物の変動予測等に向けた基盤技術の創出 | 『海洋生物多様性および生態系の保全・再生に資する基盤技術の創出』 【概要】 海洋の生物多様性および生態系を把握するための先進的な計測技術と将来予測に資するモデルの研究開発を行い、これらを保全・再生するために必要な基盤技術を創出することを目指します。 |
小池 勲夫 (琉球大学 監事) |
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疾患の予防・診断・治療や再生医療の実現等に向けたエピゲノム比較による疾患解析や幹細胞の分化機構の解明等の基盤技術の創出 | 『エピゲノム研究に基づく診断・治療へ向けた新技術の創出』 【概要】 細胞のエピゲノム状態を解析し、これと生命現象との関連性を明らかにすることにより、健康状態の維持・向上や疾患の予防・診断・治療法に資する、エピゲノム解析に基づく新原理の発見と医療基盤技術の構築を目指します。 |
山本 雅之 (東北大学 大学院医学系研究科 研究科長・教授) 牛島 俊和(副研究総括) (国立がん研究センター研究所 上席副所長・分野長) |
第2期募集期間:平成23年6月14日(火)~8月10日(水)正午
戦略目標 | 研究領域とその概要 | 研究総括 | 研究領域 発足年度 |
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エネルギー利用の飛躍的な高効率化実現のための相界面現象の解明や高機能界面創成等の基盤技術の創出 | 『エネルギー高効率利用と相界面』 【概要】 豊かな持続性社会の実現に向けて、エネルギー利用の飛躍的な高効率化を実現するため、エネルギー変換・輸送に関わる相界面現象の解明や高機能相界面の創成などの基盤的科学技術の創出を目指します。 |
橋本 和仁 (東京大学 大学院工学系研究科 教授) 笠木 伸英(副研究総括) (東京大学 大学院工学系研究科 教授) |
平成23年度 |
二酸化炭素の効率的資源化の実現のための植物光合成機能やバイオマスの利活用技術等の基盤技術の創出 | 『二酸化炭素資源化を目指した植物の物質生産力強化と生産物活用のための基盤技術の創出』 【概要】 CRESTと共通。 |
磯貝 彰 (奈良先端科学技術大学院大学 学長) |
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生命現象の統合的理解や安全で有効性の高い治療の実現等に向けたin silico / in vitroでの細胞動態の再現化による細胞と細胞集団を自在に操る技術体系の創出 | 『細胞機能の構成的な理解と制御』 【概要】 細胞機能の再構成・設計と制御を試みることを通じて生命の本質に迫ろうとする研究を対象とし、生命システムの理解や広範な応用をもたらすコンセプトや基盤技術の創出を目指します。 |
上田 泰己 (理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター システムバイオロジー研究プロジェクト プロジェクトリーダー) |
平成23年度の応募は「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」により受け付けます。
府省共通研究開発管理システム(e-Rad)ポータルサイトURL:http://www.e-rad.go.jp/
独立行政法人 科学技術振興機構 イノベーション推進本部 研究領域総合運営部・研究推進部
〒102-0075 東京都千代田区三番町5 三番町ビル
募集専用Tel:03-3512-3530
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