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科学技術振興機構報 第752号

平成22年8月23日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
Tel:03-5214-8404(広報ポータル部)
URL http://www.jst.go.jp

戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)
「日本−フランス(ANR)研究交流」における平成22年度新規課題の決定について

JST(理事長 北澤 宏一)は、フランス国立研究機構(ANR)注1)と共同で「コンピュータサイエンスを含む情報通信技術」に関する3件の研究交流課題を支援することを決定しました。この支援は、戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)注2)「日本−フランス研究交流」の一環として行われるものです。

支援決定した課題は次の通りです。

(1)「対話型モバイル拡張現実体験(AMIE):メンテナンスサービスへの応用」

(研究代表者:産業技術総合研究所 サービス工学研究センター 蔵田 武志 サービス工学企画室室長、ジョセフフーリエ大学 ニガイ・ローレンス 教授)

本課題は、現実環境にコンピュータを用いて情報を付加する「拡張現実(AR)」の双方向性、共同作業向けの機能を革新することを目指す研究です。将来、プラントなどの保守サービスでの活用や建設現場、美術館案内での活用が期待されます。

(2)「並列スケルトンを用いた並列プログラム開発に関する研究」

(研究代表者:高知工科大学 松崎 公紀 准教授、オルレアン大学 フレデリック・ダヴロウスキー 准教授)

コンピュータ処理効率の向上においては、並列処理を開発することが重要となっています。しかし、並列処理において頻繁に発生するエラーの問題や、並列処理が正しく動作するかを証明することが難しいという課題が残っています。本課題は、それらの問題を解決する、並列計算パターンに着目した新しい開発手法の実現を目指す研究です。

(3)「インジウム砒素ナノワイヤに基づく超低消費電力スピントランジスタ」

(研究代表者:北海道大学 陽 完治 教授、フランス国立科学研究センター ジャン−クリストフ・アルマン 主任研究員)

本課題は、半導体ナノワイヤを用いたゲート制御型スピントランジスタを実現することにより、集積回路における消費電力を大幅に減らすための基礎を築く研究です。

今回の研究交流課題の募集では17件の応募があり、これらの応募課題を日本側およびフランス側の外部専門家により評価しました。JSTとANRはその結果を基に協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本−フランスともに支援すべきと合意した3件を支援課題として決定しました。日本側、フランス側とも本年10月に支援を開始する予定です。研究期間は、両国とも支援開始から3年間を予定しています。

注1) フランス国立研究機構(L’Agence Nationale de la Recherche:ANR)
平成17年3月に公益団体(平成19年1月に公的法人化)として設立された公的資金配分機関で、フランスにとって優先研究分野に属する研究課題を振興・支援しています。
ANRホームページURL:http://www.agence-nationale-recherche.fr/
注2) 戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)
政府間合意に基づき、文部科学省が特に重要なものとして設定した協力対象国・分野において、相手国の研究支援機関と共同で研究提案を公募・採択し、国際研究交流を支援します。
戦略的国際科学技術協力推進事業ホームページURL:http://www.jst.go.jp/inter/index.html

<添付資料>

別紙: 戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)「日本−フランス(ANR)研究交流」平成22年度新規課題 一覧

参考: 戦略的国際科学技術協力推進事業(研究交流型)「日本−フランス(ANR)研究交流」平成22年度採択に関して

<お問い合わせ先>

独立行政法人 科学技術振興機構 国際科学技術部
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
担当:波羅 仁(ハラ マサシ)、石橋 明日香(イシバシ アスカ)
Tel:03-5214-7375 Fax:03-5214-7379
E-mail: