課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 課題概要 | |
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クロアチア側 研究代表者 |
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1 | 材料科学研究における表面の構造的・電子的・動的特性の理論的モデリング及びシミュレーション | 笠井 秀明 | 大阪大学 大学院工学研究科 精密科学 応用物理学専攻 教授 |
本研究交流は、電気伝導・化学反応の研究に応用可能な、表面・界面・ナノ構造での非局所・超高速量子ダイナミクスを取り扱うための理論手法の開発を目的とする。 具体的には、日本側は計算機システムを用いたグラフェンなどの対象物質の解析を担当し、クロアチア側は物質構造を理論的に調べるためのプログラム開発を担当する。同時に、両国の研究チームで開発された理論手法の結合も行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、ナノ構造での非局所・超高速量子ダイナミクスを取り扱うためのシミュレーション用プログラムが開発され、高機能エレクトロニクス材料の設計や開発に貢献することが期待される。 |
Branko Gumhalter (ブランコ・グムハルター) |
クロアチア物理学研究所 表面科学 教授 |
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2 | ダイヤモンドの新しい応用に向けた高エネルギーイオンマイクロビーム技術の開発 | 神谷 富裕 | 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 放射線高度利用施設部 ビーム技術開発課 課長 |
本研究交流は、イオンマイクロビーム技術を用い、ダイヤモンドに焦点をあてた新奇電子素子の開発を目的とする。 具体的には、日本側ならびにクロアチア側がそれぞれ保有するマイクロビーム装置のイオン種とエネルギー範囲の特徴を生かし、ダイヤモンドに対するイオンビーム照射の影響や透過型シングルイオン検出器の開発などを検討する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、耐放射線性に優れたダイヤモンド検出器や、宇宙環境などで長期間性能を維持できる次世代ダイヤモンド素子の開発に貢献することが期待される。 |
Milko Jakšić (ミルコ・ジャクシッチ) |
ルジェル・ボスコビッチ研究所 実験物理学部門 研究室長 |
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3 | 高速重イオンマイクロビームによる先進的分子イメージング法の研究 | 松尾 二郎 | 京都大学 大学院工学研究科 附属量子理工学教育研究センター 准教授 |
本研究交流は、高速重イオンマイクロビームによる有機・生体材料表面解析のための高感度分子イメージング技術の開発を行うことを目的とする。 具体的には、日本側が保有する飛行時間型二次イオン質量分析技術とクロアチア側が保有する高エネルギー重イオンビームのマイクロビーム技術を組み合わせ、サブマイクロメートルの空間分解能を持つ分子イメージング技術を開発する。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、有機太陽電池など機能性有機分子の新しい評価法や生命科学における分子イメージングへの応用が期待される。 |
Tonči Tadić (トンチ・タディチ) |
ルジェル・ボスコビッチ研究所 実験物理学部門 助教 |