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氏名(現職) 小林 修(こばやし しゅう)
(東京大学 大学院薬学系研究科 教授) 44歳 |
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略歴
昭和58年3月 | 東京大学理学部化学科卒業 |
昭和60年3月 | 東京大学大学院理学系研究科修士課程修了 |
昭和62年3月 | 東京大学大学院理学研究科博士課程中退 |
昭和62年4月 | 東京理科大学理学部応用化学科助手 |
昭和63年4月 | 理学博士学位取得(東京大学) |
平成3年4月 | 東京理科大学理学部応用化学科講師 |
平成4年4月 | 東京理科大学理学部応用化学科助教授 |
平成10年5月 | 東京大学大学院薬学系研究科教授 |
この間
平成5年 |
ルイパスツール大学(フランス)客員教授 |
平成6年 |
京都大学客員助教授 |
平成8年 |
ナイメーヘン大学(オランダ)客員教授 |
平成9年 | マールブルグ大学(ドイツ)客員教授 |
平成9年-平成13年 |
科学技術振興事業団・戦略的基礎研究推進事業「単一分子・原子レベルの反応制御」研究代表者 |
平成14年-現在 |
科学技術振興事業団・基礎的研究発展推進事業「ナノスケールの触媒および反応場を活用する環境調和型プロセスの開発」研究代表者 |
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3. |
研究分野
有機合成化学、有機金属化学
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4. |
主な学会活動等
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国際学術誌「Journal of Combinatorial Chemistry」 Associate Editor (1999-現在) |
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国際学術誌「Advanced Synthesis & Catalysis」 Associate Editor (2000-現在) |
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国際学術誌「Molecules Online」Editorial Advisory Board (1997-2000) |
・ |
国際学術誌「Synthesis」Editorial Advisory Board (1999-現在) |
・ |
国際学術誌「CHEMTRACTS-Organic Chemistry」Expert Analyst (1999-現在) |
・ |
国際学術誌「Chemical Reviews」Editorial Advisory Board (2000-現在) |
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第5回f-元素に関する国際会議(5th International Conference on f-Elements)コオーガナイザー (2003) |
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5. |
業績等
水中で安定に機能するルイス酸として、希土類金属トリフラート(ランタノイドトリフラート)を初めて見いだし、「水中で安定なルイス酸」を体系化した(Synlett, 1994; J. Am. Chem. Soc., 1998)。それまで、ルイス酸は水中では速やかに分解または不活性化する、というのがいわば化学の常識であったが、本研究はその常識を打ち破るもので、世界的にも高い評価を受けている。さらに、ルイス酸-界面活性剤一体型触媒などの開発により、水のみを溶媒とする反応系を開発(J. Am. Chem. Soc., 2000)、従来ほとんど不可能と考えられてきた水中での触媒的不斉合成反応の開発にも成功するなど(J. Am. Chem. Soc., 2001; 2002; 2003)、この分野の研究をリードしている。一方、これまでに全く例のない新しい固定化触媒として、「マイクロカプセル化触媒」を開発した(J. Am. Chem. Soc., 1998)。この触媒は、電子的な相互作用に基づいて触媒を高分子上に担持するもので、触媒担持に関して全く新しい概念を提唱した。本触媒は、高活性を有し、回収、再使用も容易であり、また、毒性のある触媒を担持することでその毒性を消失させるという興味深い結果も明らかにしている。またごく最近、この触媒をより発展させ、汎用性の高いCracerand型触媒の開発にも成功している(J. Am. Chem. Soc., 2003)。さらに、触媒的不斉合成の分野でも、イミンの触媒的な活性化に成功し、初めての触媒的不斉Mannich反応、Aza Diels-Alder反応などを開発するなど(J. Am. Chem. Soc., 1997; 1998; 2000)、多くの独創的かつ革新的な研究成果を挙げている。
受賞等
平成 3年 |
日本化学会進歩賞「カルボカチオン種を用いる高立体選択的反応の研究」 |
平成 9年 |
Springer Award in Organometallic Chemistry (Springer賞) |
平成12年 |
Novartis 化学賞、Nagoya Lectureship賞 |
平成13年 |
NPS Distinguished Lecturer賞、
IBM科学賞「新しい有機化学反応媒体の構築と環境調和型化学プロセスに関する基礎研究」 |
平成14年 |
名古屋シルバーメダル
Organic Reactions Lecturer賞、 |
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