低炭素社会の実現に向けた技術および経済・社会の定量的シナリオに基づくイノベーション政策立案のための提案書

LCS-FY2013-PP-04

固体酸化物形燃料電池システム
—要素技術の構造化に基づく定量的技術シナリオと科学・技術ロードマップ—

概要

 固体酸化物形燃料電池(SOFC)システムの大規模な普及を目的として、定置型SOFCシステムの製造コストの分析と技術革新がもたらすコスト構造への影響評価を行った。

 小型機である家庭用SOFCシステムの詳細な解析を行った結果、発電効率を現状の45%から50%以上に引き上げ、かつシステムコストを500円/W以下にすることで発電コストを現在の系統電力コスト(家庭用:23円/kWh)以下に低減できることが明らかになった。性能評価の検討に基づくと、これらの技術的な要請事項は十分達成可能である。大型機についても小型機と同様に発電コストを低減できる可能性が示唆された。さらに、技術評価の分析結果から、SOFCの定量的技術シナリオを提案した。それに基づく技術開発課題を明らかにし、達成目標と達成時期を明示した科学・技術ロードマップを示した。

提案書全文

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