従来の材料では大きなカー係数と幅広い発現温度範囲を同時に達成できないことが、高速電気光学効果の実用化の障壁となっています。 本研究では、大きなカー係数を持つ液晶分子の発現温度範囲を拡大するため、液晶内に3次元的ネットワークを形成させることで、可視光の波長レベルのスケールでは等方相であるが、分子数個レベルのスケールではネマチック相となる全く新規な複合組織体を構築します。これにより薄膜型の高速光変調デバイスの作製が可能となり、光エレクトロニクス分野への応用展開が期待できます。
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(a) ネマチック相 |
(b) 分子鎖ネットワークにより 分断されたネマチック相 |
ξ:ネマチック相の持続長 |
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