分子シャペロンとは、ポリペプチド鎖の合成に引き続くフォールディングや酵素の不可逆的な熱変性の抑制に関与している一連の蛋白質をさしております。
分子シャペロンは、蛋白質のフォールディング制御を実現するため、 - 非天然状態蛋白質の選択的捕捉、
- 蛋白質の巻き戻りに適した独立した場(ナノ空間)の提供、
- そのナノ空間の動的構造制御による蛋白質の可逆的会合制御
などの基本的原理を組み入れた巧妙なシステムを構築しています。 本研究では、非天然蛋白質を選択的に捕捉しえる、両親媒性の自己組織化ナノゲルの構築と分子や外部刺激に応答した動的構造変化を利用した新規人工分子シャペロンの創製を目指します。
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