タイムシグナルと制御
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第二期研究者
(研究者の所属の上段は平成18年4月1日現在の所属、下段は応募時の所属)
鈴木 匡
鈴木 匡 (大阪大学大学院医学系研究科 特任助教授)

(ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校リサーチアシスタントプロフェッサー)
テーマ:小胞体タンパク質品質管理機構に関わるPNGaseの構造と機能
ペプチド:N-グリカナーゼ(PNGase)は、糖タンパク質のアスパラギン型糖鎖を根元から切断する加水分解酵素です。真核細胞の細胞質に普遍的に存在する本酵素は、小胞体におけるタンパク質の品質管理機構、すなわちフォールディングやサブユニット機構が不十分、不的確なタンパク質を選択的に認識、分解する糸に関わります。本研究は多様なアプローチによって、最近我々によって見出された本酵素とその複合体の構造と機能の実体に迫ります。
ある糖タンパク質の品質管理機構とPNGaseの関与の仮想モデル
(1) トランスロコン(Sec61タンパク質)と呼ばれるタンパク質チャンネルを通ってルーメン内に入った糖タンパク質はオリゴ糖転位酵素によって糖鎖が付加される。(2)タンパク質はルーメン内で様々な分子シャペロンの働きによってフォールディングを行う。(3)タンパク質が正しいフォールディング構造を取ると、小胞輸送によって小胞体の外に運ばれる。(4)もしタンパク質が正しいフォールディング構造を取れない場合、それらは“ディスロコン”(これもSec61タンパク質)によって細胞質に逆輸送される。(5)タンパク質は(E2/E3酵素によって)ユビキチン化され、(PNGaseによって)糖鎖の脱離を受ける。(6)タンパク質はプロテアソームの作用によって分解を受ける。