タイムシグナルと制御
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総括の挨拶
 ゲノム情報の素子としての遺伝子について、塩基配列の解読を中心とする物質的基盤の解析が着実に軌道に乗りつつある。そこでいわゆるポストゲノム時代の課題は何かが問われる。遺伝子および遺伝子産物の機能解明の重要性が強調されているのだが、この機能解明は、いわば私たちの“ことば”における単語の特定に相当する。つまり、辞書づくりを進めようというわけであろう。問題はそのあとのセンテンスの構築であり、とりわけ、その基盤となる文法の解明こそ重要であろう。ここに本領域「タイムシグナルと制御」がかかわってくる。生・老・病・死、形態形成、分化、概日リズム、進化分子機構等々はもとより、生物存在の本質的理解は時間を抜きにしては考えられない。これまで現象的ないしは空間的記述と解釈にとどまりがちであったこの領域に、ゲノム解読をふまえての新たなアプローチが可能になろうとしている。逆にいえば、これら時間が典型的に関与する動的な高次階層型システムを手がかりに、ゲノムの文法を解明するとともに、その応用への道を拓くことになるであろう。この目標の達成には、従来の研究領域に加えて、情報科学はもとより、様々の領域からの参加と新鮮な発想が必要であり、特に若手研究者による挑戦を期待している。 総括写真 「タイムシグナルと制御」
研究領域
研究総括 永井 克孝
(東京大学 名誉教授)