生命現象と計測分析
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領域アドバイザー
難波 啓一

難波 啓一(なんば けいいち)

大阪大学大学院生命機能研究科 教授

研究分野

専門分野:生物物理学、構造生物学。

研究テーマ:細菌べん毛のモータ、フック、フィラメントなどの構造解析・機能解析を通して、生体超分子ナノマシンの形態変換やエネルギー変換の分子機構を解明し、生物の分子機械特有の柔軟な動作機構の裏に隠された、人工機械には見られない物理的概念や動作原理の解明をめざす。

業績:らせん対称性を持つ繊維構造体のX線繊維回折法による立体構造解析法を開発し、タバコモザイクウイルス棒状粒子の原子構造と自己集合メカニズムを解明した。また、X線結晶解析法と極低温電子顕微鏡像解析法の技術開発を進め、それらを補的に組み合わせて細菌べん毛モータ、フック、フィラメント、キャップなどの立体構造を解析し、その高精度スイッチ機構や自己構築メカニズムを解明した。

略歴

大阪大学基礎工学部生物工学科卒業。
大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了。
大阪大学基礎工学研究科日本学術振興会奨励研究員。
Vanderbilt大学理学部分子生物学科上級博士研究員。
Brandies大学Rosenstiel基礎医科学研究所上級博士研究員。
新技術事業団ERATO宝谷超分子柔軟構造プロジェクト グループレーダー兼技術参事。
松下電器産業(株)国際研究所・先端技術研究所リサーチディレクター。
科学技術振興事業団ERATO難波プロトニックナノマシンプロジェクト 総括責任者。
高輝度光科学研究センター構造生物グループ客員主幹研究員(兼任)。
大阪大学大学院生命機能研究科教授。
科学技術振興機構ICORP超分子ナノマシンプロジェクト 研究総括。

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