Japan Science and Technology Agency, Erato Kitagawa Integrated Pores Project JAPANESE / ENGLISH

INTRODUCTION

PCPの多様化によって生まれた普遍性の欠如は、ある特定の環境において特定の機能が必要な時に特定の物質を逐一設計し、合成しなければならず、しばしばそれは不可能であったり、偶然に頼らなければならなかったりする。そこで本グループではPCPの細孔空間で実現できる細孔機能のすべてを備えた、いわば究極のホモジニアス(均一系)機能性細孔を作り上げることによって、細孔物質の普遍性と機能の多様性を両立させる事を目的とした。その目的を達成するために本グループでは、(1) “多能性細孔”という新概念を提唱し、(2)それに基づき戦略的に、PCPの細孔機能の統合を行う。
まず上記概念において中心的な役割を果たすものとして、多能性細孔を定義する。ここでいう多能性細孔とは、1つのフレームワーク中に様々な細孔機能を潜在化させ、特定の化学的または物理的操作あるいは環境におくことによって、特定の機能を発現できる細孔へ変化するあるいは作り変えることが可能なPCPの細孔の事をさす。この多能性細孔はさまざまな特定の卓越した機能を持つPCPの細孔へと変換可能であり、いわゆる知的な物質、進化する物質でもある。


GROUP01 多能性細孔グループ

GROUP02 融合細孔グループ

ICORP

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