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平成20年度シーズ発掘試験 B(発展型)事後評価


課題のNo.と都道府県については採択時のプレス発表と同一です
 研究者、コーディネータはH21年3月末における情報を掲載しています

 北海道:4件 (JSTイノベーションプラザ北海道)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
1 腸内細菌由来の活性物質を用いた新規消化器癌治療薬の開発と臨床応用 藤谷 幹浩 旭川医科大学 清水 條資 科学技術振興機構 計画を遂行して成果を挙げ、さらに新規のプロバイオティクスに効果を見出しており、将来の実用化が充分期待できる。さらなる進展が期待される。
2 高密度基底状態原子発生源を活用した次世代窒化膜形成装置の実用化研究 福田 永 室蘭工業大学 加賀 壽 室蘭工業大学 抵抗率の目標が達成されていないが、結晶性の良い薄膜が得られている。また酸化タングステンについては良好な結果は得られなかったが、新たに酸化銅系薄膜の作製可能性について検討されており、今後の進展が望まれる。
3 バイオエタノールからの有用石油関連物質生産プロセスのための減圧浸透気化高速脱水用ハニカム状ゼオライトナノ結晶積層膜の開発 増田 隆夫 北海道大学 奈良林 直 北海道大学 すでに実用化に必要な基礎研究を終えており、よい結果が得られている。企業化の見通しが明らかになっており、今後の展開が期待される。
4 BSE血液中GFAP自己抗体検出による生前診断法の開発 横田 愽 酪農学園大学 山田 龍翁 酪農学園大学 計画がほぼ達成され、さらに新たな知見も得ている。今後は、診断法を確立することが期待される。また、知財権についての検討が望まれる。


 岩手:3件  (JSTイノベーションサテライト岩手)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
5 キチン系バイオマス資源の酵素分解技術と量産化に関する検討 戸谷 一英 一関工業高等専門学校 佐々木 浩二 岩手県南技術研究センター 本研究にて、単糖量産のためのメカノケミカル粉砕処理の有用性は証明され、精製キチンを原料とした単糖の量産化に目処がついた。更に得られた糖類の分離・回収などの詳細な検討を行うことで、今後の実用化・企業化に繋がることが期待される。
6 血管内膜損傷の診断マーカーとしてのS100A12の有用性の検討 人見 次郎 岩手医科大学 大島 修三 いわて産業振興センター S100Aファミリー遺伝子発現が内頸動脈狭窄(動脈硬化)群で健常者に比して1.5倍増加していたことが明らかにされるなど、成果が認められる。研究の継続を行うとともに、企業と連携し早期実用化が望まれる。
7 有機EL駆動用高性能高耐久性有機薄膜トランジスタの試作開発 小川 智 岩手大学 近藤 孝 岩手大学 所期に計画した目標は、ほぼ達成したが、新規材料でのデバイス試作には至らなかった。今後、今回の試験で得た知見を基に企業と連携し実用化に向けた取り組みが望まれる。


 宮城:1件  (JSTイノベーションプラザ宮城)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
8 石灰添加・磁気分離法による電気炉ダストからの亜鉛回収技術 長坂 徹也 東北大学 武田 省吾 東北大学 当初計画以上に進捗、成果が得られ、且つ企業化に向けての電炉メーカーとの共同研究が開始されたことは高く評価できる。近い将来に多くの電炉メーカーに本技術が採用され、さらに亜鉛精錬メーカーにより最終的に資源回収されることを強く期待する。


 秋田:2件  (JSTイノベーションサテライト岩手)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
9 新規抗ストレス剤による鶏肉保存品質向上技術の実用化研究 濱野 美夫 秋田県立大学 渡邊 雅生 秋田県立大学 所期の計画で狙った目標は達成できなかったが、新機構ストレス剤の投与期間と効果の関係が明らかになった。今後、企業との共同研究へ展開し実用化につなげることが望まれる。
10 DNAインターカレーター及びDNAラベル化を指向する新規検出試薬の研究開発 濱田 文男 秋田大学 森川 茂弘 秋田大学 検査薬として課題であった1本鎖のDNAに結合しないインターカレーターの合成成功は大きな成果である。収量面での課題も多いが、今回の成功を基本として、課題を解決することで早期実用化が期待される。

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 茨城:1件  (JSTイノベーションサテライト茨城)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
11 食品残留農薬の迅速スクリーニング分析用試料抽出法の開発 池畑 隆 茨城大学 高木 宣輔 茨城大学 当初の試験項目を予定どおり終了するなど、目標は十分に達成されたと考えられる。また、一斉分析の可能性を示唆する成果も得られてきており、今後の課題も明確に捉え計画に反映している。内容的に十分であり、今後の実用化ならびに発展性に期待が持てる内容である。


 栃木:1件  (JSTイノベーションサテライト茨城)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
12 微生物の病原性抑制効果を有するシクロデキストリン誘導体の応用研究 伊藤 智志 宇都宮大学 山村 正明 宇都宮大学 CD誘導体の合成法は確立されており、今後は病原性を抑制する多くの誘導体を合成し、実用化に向けて展開することが期待される。環境問題との関連から、実用化されれば様々な効果を生むことが期待でき、おそらく複数の企業が興味を示すものと思われる。


 群馬:1件  (JSTイノベーションサテライト新潟)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
13 ナノ金属粒子を用いた機能性繊維の開発とその応用 近藤 康人 群馬県繊維工業試験場 上石 洋一 群馬県 ナノ金属粒子を用いた機能性繊維の開発に関して有益な研究であるが、企業化向けての実証実験手法および評価方法の根拠について、更なる記述が望まれる。今後、製品化および特許申請の推進が期待される。


 千葉:1件  (JSTイノベーションサテライト茨城)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
14 次世代高速通信用超高性能弾性表面波デバイスを実現する基盤技術の開発 橋本 研也 千葉大学 村上 武志 千葉大学 理論解析、作成プロセスの構築に関しては、ほぼ所期の目標を達成し特許化の準備もできている。今回の素子構造を利用したデバイスはできていないが、その道筋はほぼできていると考えられるので、産業界と連携して実現することを期待する。

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 東京:3件  (JSTイノベーションサテライト茨城)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
15 皮下埋め込み型骨導補聴器の性能および安全性評価と実用化への取り組み 小池 卓二 電気通信大学 比企 春夫 電気通信大学 研究目的・計画が明確であり、研究発表および特許出願も終えており、目標はおおむね達成されたと思われる。皮下埋めこみ型骨伝道補聴器の実用化研究が進展していると評価できる。体内埋めこみユニットの皮下埋めこみ安全性試験が今後の課題である。
16 高精度・高分解能な手ブレ計測・補正評価システムの開発 西 一樹 電気通信大学 比企 春夫 電気通信大学 当初計画以上の成果が得られており、産業界からも注目されている技術である。コスト面で検討の余地は残るが、今後の改良により企業化を期待する。
17 スマート構造技術に基づく大容量磁気ディスク装置の実用化研究 梶原 逸朗 東京工業大学 中村 寛 東京工業大学 実システムをベースにした実験装置を製作・試験を行いモデルを構築したことは評価できるが、目的とした制御設計・実験は行われていない。企業化、知的財産ともに具体的ではないが、制御実験を遂行し産学連携に繋げることを期待する。


 神奈川:1件  (JSTイノベーションサテライト茨城)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
18 2本のナノファイバーの直径、屈折率、軸間距離及び軸と光線方向の挟む角度の測定装置の開発 但馬 文昭 横浜国立大学 西川 羚二 横浜国立大学 新しい光素子の開発において、将来必ず必要とされる装置開発を達成したことは高く評価できる。有力企業との共同研究が望まれる。


 新潟:2件  (JSTイノベーションサテライト新潟)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
19 C57BL/6系統ES細胞を用いた遺伝子改変マウスの高速作成法の開発 崎村 建司 新潟大学 中津 普門 新潟大学 当初の目標が達成され、遺伝子改変マウスの作製を企業化する上で極めて重要な成果を得た。今後は、コア技術の企業化と特許申請の推進が望まれる。
20 ナノマトリックス構造形成による天然ゴムの高機能化 河原 成元 長岡技術科学大学 福島 忠男 長岡技術科学大学 当初の目的を達成し、実用化の見通しをつけ、企業化に向けた展望を切り開いた。特許も出願し企業との共同研究も進んでいる。


 石川:1件  (JSTイノベーションプラザ石川)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
21 動態ディジタルレントゲンによる呼吸・循環機能新規診断システムの開発 真田 茂 金沢大学 長江 英夫 金沢大学 有効性が検証出来ており、呼吸器系疾患の診断に有用な支援ツールとなりうる。今後、臨床使用に耐えるプロトタイプシステムの開発に着手されることが望まれ、臨床の実績を積み、企業化が期待される。

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 福井:1件  (JSTイノベーションサテライト滋賀)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
22 持続可能な地域総合防除のための鳥獣害対策支援GISの開発 辻野 和彦 福井工業高等専門学校 上坂 治 ふくい産業支援センター 防災対象地域の環境情報のシステム化が進められたことは評価に値する。フィールドワークを続け、実際の鳥獣害との関連を明らかにしてほしい。また企業化のためのフォローアップの活動も望まれる。


 山梨:2件  (JSTイノベーションサテライト静岡)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
23 超臨界流体を利用したSi融合三次元集積回路形成要素技術開発 近藤 英一 山梨大学 菅原 幸雄 山梨大学 マイクロ孔内部の銅の被覆については当初目標を超える成果をあげたものの、電極構造内のSiO2による均一被膜および複合酸化物成膜については未達である。実用化に向けて、より微小部への薄膜堆積技術の開発が望まれる。
24 次世代の水晶振動子を用いた超高周波・高精度発振器の研究開発 中川 恭彦 山梨大学 還田 隆 山梨大学 当初計画は達成されており評価できる。企業化までには定量的検討のために時間が必要とされる可能性もあるが、素子構成に関する早期の特許出願、および本研究を基にした素子設計法の展開に期待したい。


 長野:1件  (JSTイノベーションサテライト静岡)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
25 半導体パッケージ用高分子基板の光触媒結晶薄膜による表面改質 手嶋 勝弥 信州大学 田草川 信雄 信州大学 研究実施計画をおおむね達成し、企業化に向けた取り組みも積極的に行われており評価できる。本研究の目的とは異なるが光触媒としての可能性も大きいと考えられる。知的財産の確保も行われており将来性が期待される。


 静岡:1件  (JSTイノベーションサテライト静岡)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
26 3次元顕微メスバウア分光装置の開発 吉田 豊 静岡理工科大学 大隅 安次 浜松地域テクノポリス推進機構 一部計画の遅れはあるものの、概ね順調に進んでおり、早期の製品化が期待される。過去に出願している関連特許が権利化できるか、3次元化に伴って新たに発生する課題について知的財産権を確保できるか検討が望まれる。

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 愛知:4件  (JSTイノベーションプラザ東海)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
27 人体形状に適合した編地の3次元モデリングおよび変形予測手法の研究 太田 幸一 愛知県産業技術研究所 齊藤 秀夫 愛知県産業技術研究所 基礎技術が確立され、計画の達成度は十分であるが、企業化にあたっては人間の体の多様性を考慮する必要が有り、検討を要する。現在の問題点が正確に認識され、今後の開発の方向が明確になっている点は評価に値する。今後の成果物の企業化、知的財産権確保(特許取得)への積極的なアプローチが望まれる。
28 線虫バイオセンサーによる、長寿・健康増進効果をもつ有益物質の探索と評価法 三輪 錠司 中部大学 永井 義明 中部大学 当初の計画通り実施されているが、本システムの企業化には検討を要する。線虫の全遺伝子はすでに解明されている。しかしながら、線虫を用いたバイオセンサーにより有益物質スクリーニング系が作製されており、完璧な系とは言いがたいが、大きな前進と見ることができる。
29 親子内視鏡によるヒト糸球体微小循環診断ソフトの開発 山本 徳則 名古屋大学 石山 慎一 名古屋大学 実施計画の達成度は十分であり、微小循環の病態診断への応用が期待される。しかしながら、開発したプログラムと他の競合プログラムとの差別化、及び現時点での精度について、より明確に示すことが望まれる。
30 超高耐久性導電DLCコーティングの開発 大竹 尚登 名古屋大学 金子 靖 名古屋大学 当初の目標達成には至ったと考えられる。申請者らは事業化などへの展開を真摯に模索しており、今後の展開が期待される。耐磨耗性導電コーティングを実用化のレベルに至らしめたことは素晴らしい成果であり、残された抵抗値の低減に期待する。


 京都:6件  (JSTイノベーションプラザ京都)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
31 ステイン法によるガラスのフルカラー着色技術の研究 角野 広平 京都工芸繊維大学 行場 吉成 京都工芸繊維大学 ガラスの表面を3原色の組み合わせで任意に染め分ける技術は、魅力的なテーマである。本試験でイエローおよびマゼンタについては進展があったが、シアンについては一層の努力が必要と思われる。広範囲の応用が期待されるので、知財権確保に注力が望まれる。
32 高濃度Mo表面層を有する高温鋼圧延用工具の開発 秋山 雅義 京都工芸繊維大学 笹田 滋 科学技術振興機構 目標とする高濃度Mo表面層を有する高温鋼圧延用工具の開発は、想定外のトラブルのため完了していない。残る2課題を早期に解決し、実用化に向けて進めることを期待する。
33 3次元セミアクティブ免震制振台の開発 松久 寛 京都大学 笹田 滋 科学技術振興機構 試作した3次元セミアクティブ免震制振台においては、目標とする仕様は概ね達成されており、評価できる。残る課題を早期に解決し、実用化に向けて進めることを期待する。
34 新規siRNA高感度定量法を用いたがん治療におけるsiRNA投与法の最適化 前川 平 京都大学 樋口 修司 京都大学 siRNAの高感度定量やある種の担がんモデルマウスにおける定量には成功しているが、治療効果等の実施目標は未達成である。国際競争の激しい分野であり、企業化に向けた道筋を意識しつつ、研究を進めることが望まれる。
35 脂肪細胞由来セロトニン制御による肥満・心血管疾患合併症に対する治療戦略の開発 尾野 亘 京都大学 樋口 修司 京都大学 脂肪細胞のセロトニンに注目した新規の肥満・新血管疾患合併症治療に向け、基礎研究でも新しい発見をしつつ、製薬企業も参加した臨床試験も進行中で、発展型研究として成果を挙げており、高く評価できる。臨床試験の結果によって今後の展開が大きく変わりそうで、早期の結果判明が期待される。
36 バイオディーゼル油製造用グリーンサスティナブル触媒の開発 日高 重助 同志社大学 永田 和彦 同志社大学 安価な触媒を用いて高活性度を20回維持するという当初の目標は達成されていないが、従来に比べ大幅に耐久性が向上している点は評価できる。また、反応機構を明らかにすることにより、耐久性改善の指針を得ており、実用化の可能性が大きいと判断される。実用化に際して、コストなど経済的評価必要と思われる。


 大阪:4件  (JSTイノベーションプラザ大阪)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
37 多孔質アノード酸化膜を利用した脱臭触媒材の開発 藤野 隆由 近畿大学 松本 守 近畿大学 研究が予定通り進行し、物理的化学的安定性が実証されれば企業化にむけた実用化研究の段階に入りつつある。企業化、企業との共同研究、特許化については具体的なプランを持っており、今後が期待される。
38 安定動作n型半導体を指向した新規共役オリゴマーの開発と応用 安蘇 芳雄 大阪大学 清水 裕一 大阪大学 合成化学的にも難易度は高く、容易でないことは理解できるが、計画された試験内容3項目のうち1項目は未達成である。検討された2項目も目標とした電子移動度には達していない。ただし、大気下安定動作塗布系に適した材料の指針は得られ、実用化に一歩近づいている。企業化に関しては、ユニットに関するPCT出願がなされており、将来に向けた可能性はあり、今後の展開が期待される。
39 伝統織物手法を用いたウェアラブル回路構成法の検討 黒田 知宏 大阪大学 河島 俊一郎 科学技術振興機構 研究遂行中に一部新たな問題点が生じているが、解決策も考案し、研究は予定通り遂行された。特許出願の検討もなされている。本研究で工業化への問題点が明らかとなったが、改良の可能性は残っており、それによる発展が期待される。
40 最短光接続による高密度スタッカブルROADMモジュールの開発 勝山 豊 大阪府立大学 田中 政行 大阪府立大学 本研究の本質は光ファイバ被覆自動リムーバシステムの構築という光部品の小型実装技術であり、ROADMはその一システム適用例であるはずである。ROADMモジュールの開発という点よりも、被覆自動リムーバ技術の今回の研究成果と実用化・企業化のレベル差をより明確にすることが期待される。特許取得については具体的な戦略が示されている。


 兵庫:2件  (JSTイノベーションプラザ大阪)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
41 珪藻殻形成因子シラフィンの高機能化と多様な珪酸源による、新規ケイ酸質材料作成法の開発 松田 祐介 関西学院大学 辻 公志 科学技術振興機構 シラフィンによるケイ酸材料の合成技術開発の結果について、具体的なデータが不足しているが、融合タンパクによる形成のアイディアはユニークである。当初目標に対する未達成の部分はあるが、今後の発展および実用化に向けて知見は十分備わっていると判断できる。とくに、バイオシリカに高次化した構造を与えることに成功した点は、今後バイオシリカをさらに有効利用できる構造形態へと改良していける可能性を提示しているものと思われ、企業化における展望も高く、今後の発展が期待される。
42 高信頼性金属半導体ナノ複合材料の開発 八重 真治 兵庫県立大学 瀧澤 精一 兵庫県立大学 研究計画どおり進行しており、研究の実施、企業化に向けた展望、知的財産権の確保、すべてについて優れていると判断する。また、特許の成立にも期待できる。

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 鳥取:1件  (JSTイノベーションプラザ広島)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
43 病原性細菌の分析・診断ツールの開発 山崎 良平 鳥取大学 山岸 大輔 鳥取大学 当初計画で予定された実用化に向けた取組みについては具体的に踏み込めなかったものの、糖脂質のアレー化とヒト血清中からの抗体検出、並びにモデルオリゴ糖鎖のアレー化に関しては、予定通りの研究遂行がなされたものと評価する。企業化に向けた展望としては、発掘型から発展型にわたる多くの成果が蓄積され、その可能性が見出される。しかしながら、LOSの部分糖鎖のアレー化に関して未解決の問題が残されており、更なる検討が望まれる。


 島根:1件  (JSTイノベーションプラザ広島)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
44 精密機械加工を用いた骨手術と関連技術との融合 森 隆治 島根大学 中村 守彦 島根大学 顕著な研究成果を達成しており、高く評価できる。 今後、事業化にむけてより一層の研究進展が期待される。


 岡山:1件  (JSTイノベーションプラザ広島)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
45 汎用性と環境調和性に優れた次世代型光学分割剤の最適化 依馬 正 岡山大学 梶谷 浩一 岡山大学 研究計画をほぼ達成し、実用化へのステップを順調に歩んでいるものと考えられる。ダイセル工業との更なる共同研究により、汎用性の高い「光学異性体分割カラム」開発の実現可能性が大いに期待される。


 広島:1件  (JSTイノベーションプラザ広島)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
46 板材成形シミュレーションの高精度化のための材料パラメータ同定システム 吉田 総仁 広島大学 松井 亨景 広島大学 シーズ発掘試験研究の発展型として十分な成果が得られており、特許を出願して早期の企業化が期待される。

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 徳島:1件  (JSTイノベーションサテライト徳島)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
47 偏光面スクランブルフィルタを用いたセキュアディスプレイの開発 山本 裕紹 徳島大学 辻本 和敬 株式会社テクノネットワーク四国 研究計画に沿って着実に課題の達成が行われている。さらに、企業との協力関係を密にとり,今後の展開を視野に入れた具体的アクションがあり、商品化に向けた展望も開けているようである。特許取得の見通しについてよく吟味されているが、早急な出願が望まれる。


 愛媛:1件  (JSTイノベーションサテライト高知)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
48 新しい真珠養殖技術開発を目指した分子不稔化の効率化技術の確立 三浦 猛 愛媛大学 入野 和朗 愛媛大学 アコヤガイの不稔化技術開発に関して、高度の専門スキルを基に研究実施計画以上に研究が遂行され、特筆すべき研究成果が得られたと認められ、事業化の見通しも明らかになっている。特に、アコヤガイの不稔化個体を高率で作り出す技術は直ぐにでも事業利用可能と思われる。事業化に向けた新たな具体的アクションと更なる研究計画も明らかにされている。アコヤガイの発達抑制方法に関する特許の出願も行われ、今後の特許取得についての具体的戦略も示されており、今後の展開に期待する。


 福岡:3件  (JSTイノベーションプラザ福岡)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
49 DMFC燃料電池用バルブレスマイクロポンプの高性能化 宮崎 康次 九州工業大学 田中 洋征 九州工業大学 メタノール直接型燃料電池(DMFC)のメタノール供給用マイクロバルブの最大圧力向上を目指した開発である。従来より高い圧力を実現したが、目標をかなり下回っている。実用化に向けた企業との連携体制も構築済みなので、課題としたアクチュエータの開発など実用化に向けた取組みが必要である。
50 ハンドヘルド型血行測定システムの開発と実証評価 藤居 仁 九州工業大学 針江 俊策 飯塚研究開発機構 ハンドヘルド型血行測定システムの実現に向け優れた成果が得られている。今後は、実用化に向けての課題の整理とその解決を図り、本装置の最終仕様が確定されることを期待する。併せて、現有特許を補強する特許出願等がされることを期待する。
51 末梢血流障害の改善に向けた新型マイクロカテーテルによる低侵襲性遺伝子治療法の開発 寺本 憲功 九州大学 山本 英樹 九州大学 目的部位に遺伝子を導入することは示されたが、導入した遺伝子が細胞内で安定して発現しているかは不明である。遺伝子治療に該当し、ベクターの開発も含め実用化の可能性は不明。


 長崎:1件  (JSTイノベーションプラザ福岡)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
52 天然物精油/粘土鉱物複合材料を用いた衛生害虫忌避製品の開発 武内 浩一 長崎県窯業技術センター 藤本 和貴 長崎県工業技術センター 本申請は,平成18年より採択された課題の継続試験(発展型)であり,着実に成果を蓄積し,実用化へ向けて必要な試験研究を行い,実用化に向けた有益な情報を得ている点で評価できる.

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 宮崎:2件  (JSTイノベーションサテライト宮崎)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
53 真空紫外光によるポリイミド樹脂の表面改質技術の開発 横谷 篤至 宮崎大学 石川 正樹 宮崎大学 ポリイミド以外のプラスチックにて良好な結果を得ている。ニーズにマッチした良い結果が得られており、次のステップへの展開が望まれる。
54 光電界電離を用いる超短パルス高強度真空紫外レーザーの開発 窪寺 昌一 宮崎大学 石川 正樹 宮崎大学 顕在化したニーズが存在しないため、当面の企業化は見込めないが、すばらしい成果を上げており、長期的な視点からは有望な研究であると思われる。


 鹿児島:1件  (JSTイノベーションサテライト宮崎)

No. 研究課題名 研究者 コーディネータ 評価コメント
氏 名 所 属 氏 名 所 属
55 トルクセンシングかつ高速回転可能な3自由度能動回転球関節の開発 余 永 鹿児島大学 中武 貞文 鹿児島大学 本試験研究での成果をベースにした特許出願を準備しており、基本的な特性が得られている。ニーズを調査し、本技術の完成度を向上させることで、企業化が大いに期待される。

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