評価一覧評価目次 > (参考1)地域別事業概要 静岡県
地域結集型共同研究事業

平成17年度事業終了地域事後評価報告書

平成18年3月
独立行政法人科学技術振興機構 地域振興事業評価委員会


(参考1)地域別事業概要
(iii) 静岡県
事業の目標・概要

 「光と物質との相互作用」――特にフェムト秒領域の超高速相互作用――に着目し、そこから得られる知見をもとに新医療分野の新規産業を創生するための基盤技術を確立することを目標とする。そのため、超高密度フォトン利用実証レーザーシステム――高出力半導体レーザー(LD)や超高速光計測技術などの先端的光技術を駆使して、LD励起・小型・高性能の高強度フェムト秒全固体レーザーと計測・制御・解析系などを一体化した実証システム――を開発して、新医療分野の新規産業の可能性を実証する。
 実証レーザーシステムは、前述のように、LD励起・小型・高性能の高強度フェムト秒全固体レーザーと計測・制御・解析系などを一体化したシステムであり、その開発の過程では、本地域に蓄積された高度な光技術――高出力LD技術、固体レーザー技術、波長変換技術、フェムト秒レーザー技術、光計測技術、光制御技術、ファイバー伝送技術等さまざまな要素技術――の高度化・実用化が図られることになる。したがって、同システムの開発に伴い、レーザーに関するさまざまな技術の産業応用が展開されると期待される。

 研究テーマの概要は以下のとおりである。
<1>超高密度フォトン利用実証レーザーシステムの開発
<1-1>LDを用いた高強度フェムト秒レーザーの開発
実証レーザーシステムの大出力の光源部であるフェムト秒レーザーの開発
<1-2>超高密度フォトン反応制御技術の開発
実証レーザーシステムにおける高強度フェムト秒レーザー光およびそれによる
反応プロセスの計測制御に関連する開発
<2>新規産業開発研究
新しい産業の可能性の実証や既存産業への応用を検討

事業実施期間中の研究項目と実施体制
研究項目 実施機関 グループリーダ JST負担研究費
(千円)
1 超高密度フォトン利用実証レーザーシステムの開発
     
1−1 LDを用いた高強度フェムト秒レーザーの開発
浜松ホトニクス、浜松電子プレス、鈴木電機工業、
小澤精密工業、高知工専、大阪工大、
光科学技術研究振興財団
岡田 康光 728,400
1−2 超高強度フォトン反応制御技術の開発
浜松工業技術センター、日星電気、浜松ホトニクス、静岡大電研、大阪市大工学部、静岡大工学部、
大阪市大理学部
青島 紳一郎 250,100
2 新規産業開発研究
・ 先導的探索実証研究
浜松工業技術センター、浜松ホトニクス、浜松電子プレス、静岡大理学部、静岡大電研、静岡大工学部、浜松医科大、光産業創成大学院大、
光科学技術研究振興財団
土屋 裕 233,500
・ 地域産業育成探索実証研究
浜松工業技術センター、県農業試験場、県茶業試験場、県柑橘試験場、静岡県立大、
浜松ホトニクス
土屋裕
合        計 1,212,000

目次に戻る (iV)横浜市


This page updated on Mar 31, 2006
Copyright©2006 Japan Science and Technology Agency.