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地域結集型共同研究事業

平成17年度事業終了地域事後評価報告書

平成18年3月
独立行政法人科学技術振興機構 地域振興事業評価委員会


(参考1)地域別事業概要
(i) 秋田県
事業の目標・概要

 秋田県には、秋田県高度技術研究所、秋田県立脳血管研究センターという情報記録、脳研究それぞれの分野で高いポテンシャルを有する公設試がある。また、社会的な背景として、IT社会の到来と情報化の進展に伴い、電子情報記録技術の高度化が求められるとともに、医療分野では、MRIやCTなどの診断技術で膨大な電子データを取り扱うようになり、大容量情報記録装置の必要性が高まってきているという時期にあった。
本事業では、こうした背景を踏まえ、「垂直磁気記録方式」により次世代大容量情報記録技術を開発するとともに、新規脳診断技術の開発と地域医療データベースへの応用に取り組み、情報記録技術と医療を核とした地域COEを形成し、新技術・新産業の創出を目指すこととした。

研究テーマの概要は以下のとおりである。

1.テラバイト級大容量情報ストレージの開発
テラバイト級の超高密度記録を達成するための基本技術を開発する
・ 超高密度記録メディア
・ 次世代記録メディア材料
・ 超狭トラック高感度磁気ヘッド
・ 超高密度磁気記録方式及び記録機構
・ 高密度磁気記録評価装置の機構と制御
2.地域医療情報データベースの活用技術の開発
情報、医療の両分野の成果を活用したユビキタス医療情報端末の開発等を行う
3.多重脳機能情報の検出
次世代脳賦活診断技術である偏極キセノン(Xe)を用いたMRI技術を開発する
・ 高偏極Xe−129ガス生成技術の開発
・ 高偏極XeMRIによる多重脳機能計測技術

事業実施期間中の研究項目と実施体制
研究項目 実施機関 グループリーダ JST負担研究費
(千円)
1.テラバイト級大容量情報ストレージの開発
秋田県産業技術総合研究センター高度技術研究所、秋田大学、秋田県立大学、アルファ・エレクトロニクス(株)、(株)日立グローバルストレージテクノロジーズ、協同電子システム(株)、東北大学、秋田県立工業高等専門学校、名古屋大学、TDK(株)、
コニカミノルタテクノロジーセンター(株)、
小林工業(株)
本多 直樹
(秋田県産業技術総合研究センター高度技術研究所 副所長)
535,499
2.地域医療情報データベースの活用技術の開発
秋田県立脳血管研究センター、秋田県産業技術総合研究センター高度技術研究所、秋田県産業技術総合研究センター工業技術センター、秋田組合総合病院 佐藤 和人
(秋田県産業技術総合研究センター
高度技術研究所 上席研究員)
115,833
3.多重脳機能情報の検出
秋田県立脳血管研究センター、東北大学、国立循環器病センター、大阪大学、(独)産業技術総合研究所 菅野 巌
(秋田県立脳血管研究センター 副研究局長)
389,592
合        計 1,040,924

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