3.磁気活用要素技術の開発
酸化物高温超電導体(バルク材)の磁化システムと磁場環境形成技術の開発、バルク材料物性評価技術の開発による、磁場形成及び材料評価技術の開発を行う。
・磁化システム・磁場形成技術の開発
・材料評価技術開発
平成13年度に行われた中間評価において、磁気を応用した技術課題が広範囲に及ぶことから、実用化に向けたコスト分析等、産業的有用性についての十分な比較検討を行い、重点化が必要であるとの指摘を受け、事業化を指向した絞り込みを行い最終的には11の小テーマ(事業開始時31テーマ)まで絞り込んだ。
フェーズIIまでの主たる研究成果例は、以下の通りである。
1.磁場活用技術の開発
・熱水中からヒ素を除去する分離技術及び地熱水ヒ素分離装置の試作
・トリアジンチオール等を利用した磁場製膜応用製品の試作
・磁場晶析装置の開発及び有機光学材料の結晶化技術
・Co−Ni基耐熱バネ材の生産性向上及び耐熱組織制御技術
・脂質ブルーミング防止及び食酢等の熟成技術
・新鮮保存技術を用いた冷凍早採りわかめの商品化
2.磁気計測技術の開発
・64chSQUIDセンサーを用いた次世代心磁計システムの構築
・簡易磁気シールドシステムの実用化
・可搬非破壊検査装置(モバイル型SQUID装置)及びレーザーSQUID顕微鏡の試作
・鮭の雌雄判別(1秒/匹)装置の試作
3.磁気活用要素技術の開発
・3.5T対向型バルク磁場装置の試作
・バルク材料等の熱伝導率等を温度4〜300K、磁場0〜10Tの範囲で測定可能な全自動熱物性測定装置の開発及び測定結果をデータベース化・Web公開
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