つなぐしくみ申請 H20年12月 |
本技術は、電子線の照射のみで、加熱処理や接着剤など助剤を介さずに同種あるいは異種の高分子材料を接着するものである。接着剤や溶剤を用いないため、高分子材料の変質、有害物質の残留などの問題が無く、バイオメディカル材料の接着などにおいて有用な技術と考えられる。
申請時には、接着剤を使用せずにナイロン フィルムとシリコーンゴム、アクリル樹脂、ポリカーボネートを中心とした高分子材料同士を電子線照射のみで接着できることを見出していた。しかし、一般的な技術可能性の発見段階であり、具体的な製品に即した材料の選択と設計、技術の市場による位置づけや評価は不明であった。そこで、電子線照射によるバイオメディカル材料の接合技術に関しての特許評価、市場性評価、および研究の進めるべき方向の検討を希望していた。
本技術は、JSTつなぐしくみ、イノベーションジャパン2009での紹介、更には産官学連携による移転活動を推進、バイオメディカル材料、樹脂材料等での様々な接合での具体的な案件に加え、金属材料、環境建築資材関連技術の技術指導などに発展している。
(作成日:平成22年3月31日)