つなぐしくみ申請 H20年8月 |
四足動物の骨盤骨折は、生理的に重要な排泄と歩行機能を損なうため治療が困難となるケースが多く、特に小型のペットでは骨が細く、骨折部の固定が極めて困難であるため、死に至るケースが多い。本技術は、股関節の可動域が小さいため、動物に極めて重要な安定した排泄と歩行機能の保証が困難である既存の固定法に対して、犬や猫等の小動物の事故で内臓破裂を伴う場合に、生命維持処理を優先した骨折部の修復・矯正技術であり、これにより、後肢の可動域を確保しつつ、骨盤を安定化できる動物の創外固定装置の提供が可能となる。
申請時点で、小動物を対象とした創外固定装置として設置時の関節可動域等の機能性は実用化に近い状態であったが、構造的堅牢性の実証、構造様式の最適化と軽量化、コスト削減に検討の余地があった。このため、実験と理論的(FEM)解析により、堅牢性、強度確認、サイズアップのための最適設計等、検討と確認を進める必要があった。さらに、協力可能な企業を探索するため、特許調査、市場調査、ライセンス先企業の探索、および開発支援を希望していた。
この開発を基に、粉砕骨折用治療装置を開発中であり、ビジネスチャンスとしたい。
(作成日:平成22年3月31日)