つなぐしくみ申請 H19年9月 |
短冊状の紙を折り曲げ重ね合わせた両端を指で擦り合わせると先端が曲がる。この現象を利用して複数の折り曲げ部材を対向させると、変位拡大機構を要しない単純で摺動部のないフレキシブルマルチフィンガーが実現する。この把持技術を応用することにより、低侵襲外科手術用鉗子として、柔らかくもろい組織の把持や操作性の良い繊細な手術用器具の開発を目的とする。
本技術の基本的な原理、および把持性能の確認はほぼ終了していた。しかし、操作性の良い繊細な手術用器具への可能性については検証すべき要素を多く残していた。特に鉗子としての小型化、最適機構化、低コスト化などの課題検討、また共同研究企業や市場性などの情報について十分に調査検討する必要があった。そこで、本技術分野に関する市場調査、特許調査、ライセンス先企業の探索、及び開発支援を希望していた。
手こそ仕事の原点であり、把持技術の応用は医用機器のみならず、食事補助具やロボットハンドなど福祉機器や産業機器への可能性も大きくあると思います。
(作成日:平成22年3月31日)