つなぐしくみ申請 H19年6月 |
細胞が放出する生理活性物質の放出量を、空間的な濃度分布として測定・可視化し、臨床、検査・分析機器などに利用する技術である。生理活性分子を酵素で反応させ、発生するインジケータ分子を面近接場光発光装置によって励起し、発光する蛍光を撮像して生理活性分子の分布を二次元的に観測するものである。本技術では、酵素反応を用いるため、反応特異性が高く、かつ生理活性物質の放出量を空間分布として測定可能となる。
実験室で測定装置を手作りで組上げ、技術の有効性は確認していたが、測定装置としては未完成であり、二次元可視化デバイスの製品化に向けて開発を手がける企業は見つかっていなかった。そこで、本技術が想定している市場の調査、および開発企業の探索を希望して、申請がなされた。
大学で生まれた技術の芽に、資金だけでなくマネジメントや異分野とのつながりを提供していただき、思わぬ分野にまで応用の機会が広がった。さらに産学の連携事業として進めて行きたい。
(作成日:平成22年3月31日)