つなぐしくみ申請
H21年4月


低温焼結性・分散性・保存性を兼ね備えた銀超微粒子の安価・高効率・簡便製造方法による製品化・実用化

山形大学 理学部 物質生命化学科

准教授 栗原正人

1.課題概要

 銀超微粒子の簡便・安価製造を達成した新規製造方法に関する技術である。アルキルアミンによる保護基を有し、室温焼結が可能で、且つ分散性、保存安定性にも優れる銀ナノ粒子を製造可能とした。



2.申請時の状況

 銀ナノ粒子新規製造方法の開発に向けて、基礎技術的にはほぼ完成していたが、応用検討を進める為の試験サンプル製造用の資金調達や製造スケールアップ試験、各種用途における試験研究を手がけてくれる企業の探索が急務となっていた。そこで、本技術が想定している市場調査および、共同研究企業の探索を希望して、「つなぐしくみ」に申請があった。


3.つなぐしくみによる支援の内容

(1) 「目利きレポート」で銀ナノ粒子関連の最新市場状況(参入企業、製品性状、価格、市場見込等)について報告し、共同研究先としてターゲットにする企業の提案を行った。
(2) 競争的研究資金の紹介と応募支援を実施した。応募支援においては、申請資料作成において必要なデータの提供を行い、申請資料内容のレベルアップに協力した。
(3) 連携企業の探索を支援した。
(a)JST支援担当者による企業への直接コンタクトを実施。
(b)企業探索の機会を提供。JST新技術説明会、イノベーション・ジャパンでの新技術説明会・ブース展示を支援し、10社以上の企業から個別相談を受けた。以上を通じて、複数社が研究室訪問により研究内容の詳細調査、サンプル評価を行うに至った。



4.結果

 支援の結果、競争的研究資金・民間助成金に採択された。また、3社と共同研究を開始した。


(作成日:平成22年3月31日)

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