つなぐしくみ申請 H19年12月 |
家庭用燃料電池システムに搭載されている改質器の起動時間を現状の1時間から一気に1分以内に短縮することを可能にする。具体的には、触媒担体として酸素欠陥を有する希土類酸化物(e.g.CeO2-xなど)を使用することにより、改質反応起動時に反応ガス中の酸素と触媒の反応による自己発熱を利用して触媒温度を200℃以上に急速昇温せしめ、改質反応を外部加熱無しに短時間で開始可能とする。
申請時、本技術には明確な特徴・優位性が認められたが、以下の問題があった。
データ取得による課題の解決、特許性の補強、課題・ニーズの把握。
地方大学では、折角見つけたシーズが埋もれてしまうことが多々あります。しかし、本研究では「つなぐしくみ」の支援を受け、企業のニーズに合うこと、市場価値があることを確認できました。さらに、特許の強化、作成においても尽力頂き、JST特許出願支援制度にて5カ国への移行出願が決まりました。これらが大きなモチベーションとなり、現在も実用化を目指し鋭意研究を進めています。
以上のことは「つなぐしくみ」があったからこそ可能となりました。この事業が早期に復活することを願っております。
(作成日:平成22年3月31日)