平成17年度採択課題 事後評価報告書
1.事後評価の趣旨
本事業は民間などの有する革新性の高い独創的な技術シーズを、より革新的かつ実用的な技術へ育成することにより、新産業の創出を促すことを目的としたものである。
今回の事後評価は、終了した課題毎に、技術開発の実施状況、成果等を明らかにし、今後の成果の展開及び事業運営の改善に資することを目的として、「革新技術開発研究事業の課題評価の方法等に関する達」(平成19年3月28日 平成19年達第54号)に基づき実施したものである。
2.事後評価対象課題
事後評価対象課題は、平成17年度採択課題のうち平成18年度で終了した3課題(平成19年度に事後評価実施)及び、平成19年度で終了した21課題(平成20年度に事後評価実施)、計24課題である。以下に各課題名を示す。 (※)印は、平成17年度採択課題のうち平成18年度で終了した課題を示す。
【情報通信分野】3課題
【ライフサイエンス分野】6課題
【環境・エネルギー分野】6課題
【材料・製造技術分野】6課題
【その他革新技術分野】3課題
3.評価者
プログラムオフィサーは、以下の通りである。
4.事後評価の進め方
分野毎に、プログラムオフィサー(以下「PO」という)がアドバイザーの協力を得て、現地調査、終了報告書の査読、面接による聞き取り調査等により行った。
5.評価項目
事後評価は、以下の評価項目により行った。
6.評価の概要
7.課題の個別評価
上記「2.事後評価対象課題」の各課題のリンク先に示す。
8.付属資料
1.事後評価の趣旨
本事業は民間などの有する革新性の高い独創的な技術シーズを、より革新的かつ実用的な技術へ育成することにより、新産業の創出を促すことを目的としたものである。
今回の事後評価は、終了した課題毎に、技術開発の実施状況、成果等を明らかにし、今後の成果の展開及び事業運営の改善に資することを目的として、「革新技術開発研究事業の課題評価の方法等に関する達」(平成19年3月28日 平成19年達第54号)に基づき実施したものである。
2.事後評価対象課題
事後評価対象課題は、平成17年度採択課題のうち平成18年度で終了した3課題(平成19年度に事後評価実施)及び、平成19年度で終了した21課題(平成20年度に事後評価実施)、計24課題である。以下に各課題名を示す。 (※)印は、平成17年度採択課題のうち平成18年度で終了した課題を示す。
【情報通信分野】3課題
実施企業名 | 研究課題名 |
---|---|
株式会社 三菱総合研究所 | 静的解析によるC/C++プログラムのバッファオーバーフロー検出技術 |
株式会社 キューオーエル | ウエアラブルセンサによる女性健康情報システム |
株式会社 NSCore | SoC用構成可変・不揮発メモリマクロに関する研究(※) |
【ライフサイエンス分野】6課題
実施企業名 | 研究課題名 |
---|---|
株式会社 東レ | 逆ミセル型高分子ナノ粒子によるバイオ医薬送達技術の開発 |
株式会社 モリテックス | マルチチャンネル型ナノフォトニクスバイオセンサー |
エーザイ株式会社 | 標的分子探索のための多機能プロテオーム解析法の開発 |
江崎グリコ株式会社 | 新規環状グルカン(シクロアミロース)の分子認識能の産業利用 |
株式会社 メディネット | レギュラトリーT細胞を標的とした免疫抑制解除法の確立 |
フルウチ化学株式会社 | 分解性マトリックスを有する薬剤徐放性ステントの開発 |
【環境・エネルギー分野】6課題
実施企業名 | 研究課題名 |
---|---|
日本海洋発電株式会社 | 潮流発電装置開発(※) |
日本カノマックス株式会社 | 熱抽出によるブラックカーボン及びダストのリアルタイムモニターの開発研究 |
株式会社 アルマイト触媒研究所(旧 有限会社 アルマイト触媒研究所) | 省エネルギー型フレキシブル負荷対応VOC分解システム開発に関する研究(※) |
信光工業株式会社 | 電解法によるオンサイト型めっき廃液処理装置の開発研究 |
株式会社 東芝 | 新材料を用いた高効率常温磁気冷凍システムの開発研 |
紀本電子工業株式会社 | 大気中の浮遊粒子状有害成分の同時連続測定装置の開発研究 |
【材料・製造技術分野】6課題
実施企業名 | 研究課題名 |
---|---|
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 | 次世代ナノ加工用超臨界プロセス技術・装置の開発に関する研究 |
株式会社 大阪光科学技術研究所 | 電気光学素子を用いた高精度3次元計測装置の開発に関する研究 |
株式会社 ダイナックス | 燃料電池社会を実現させる革新的金属ガラス製造技術の開発 |
株式会社 フルヤ金属 | ナノ微粒子複合体を用いる高活性触媒電極薄膜の形成技術開発 |
株式会社 日本セラテック | ゼロ膨張セラミックスを用いた大型超精密光学機器製造技術の開発 |
サイバーレーザー株式会社 | ホーリーファイバーを用いた高効率連続波真空紫外光源の開発 |
【その他革新技術分野】3課題
実施企業名 | 研究課題名 |
---|---|
株式会社 エス・ティ・ジャパン | 文化財測定用携帯型ラマンイメージング・顕微赤外分光装置の開発 |
川崎重工業株式会社 | 核四極共鳴を用いた麻薬火薬等不正薬物検査装置の開発 |
サンコーコンサルタント株式会社 | 地中雑音を用いた地下構造の可視化技術開発 |
3.評価者
プログラムオフィサーは、以下の通りである。
高原 慶一朗 | ユニ・チャーム株式会社 代表取締役会長 |
浅井 彰二郎 | (株)リガク 副社長 |
上野 照剛 | 九州大学大学院工学研究院 特任教授 |
中村 崇 | 東北大学多元物質科学研究所 教授 |
木村 茂行 | 社団法人未踏科学技術協会 理事長 |
松田 光司 | 元・鹿島石油(株) 顧問 |
4.事後評価の進め方
分野毎に、プログラムオフィサー(以下「PO」という)がアドバイザーの協力を得て、現地調査、終了報告書の査読、面接による聞き取り調査等により行った。
(1) | PO及びアドバイザーが現地調査、開発研究終了 |
↓ | |
(2) | PO及びアドバイザーによる事後評価資料の査読 |
↓ | |
(3) | 面接による研究成果等の聴取 |
↓ | |
(4) | 事後評価の取り纏め、被評価者への事後評価(案)の通知及び意見聴取 |
5.評価項目
事後評価は、以下の評価項目により行った。
・ 技術開発目標の達成度 |
・ 知的財産権等の発生 |
・ 企業化開発の可能性 |
・ 新産業、新事業創出の期待度 |
・ その他 |
6.評価の概要
(1) | 平成17年度採択のうち事後評価対象課題全24課題中19課題については、実用的な技術への育成に資する十分な成果を得たとの評価がなされ、併せて、将来の実用化に向けて当面重要となる事項についての助言、社会性や新産業創出への期待の観点からの助言が、プログラムオフィサーより研究実施企業に対して行われた。 |
(2) | また、24課題中残りの5課題については、実用化に向けて解決すべき点が多く見受けられるとの評価がなされ、併せて、今後の実用化を目指す上で優先的に実施していくべき事項を中心にした助言が行なわれた。 |
(3) | 実用的な技術への育成に資する十分な成果を得たと評価された19課題のうち7課題(注1)については、期待通り・期待以上の成果が得られたとの高い評価がなされた。本事業は、研究終了時において直ちに実用化段階に達することを求めるものではなく、実用への応用を視野に入れた開発研究を目的としているが、本開発研究の成果を既に事業化に結び付けている課題が4課題あった(注2)。また、本研究成果に関連して表彰された企業(注3)もあり、今後の実用化・事業化が見込まれる。 |
(4) | 今後は、追跡調査等を通じて、各課題が実用化・事業化に向けて前進するよう機構としてのフォローを行っていく必要がある。 |
(注1) | 期待通り・期待以上の成果が得られた課題(7課題) |
・ | 「地中雑音を用いた地下構造の可視化技術開発」 サンコーコンサルタント株式会社 |
・ | 「SoC用構成可変・不揮発メモリマクロに関する研究」 株式会社 NSCore |
・ | 「省エネルギー型フレキシブル負荷対応VOC分解システム開発に関する研究」 株式会社 アルマイト触媒研究所(旧 有限会社 アルマイト触媒研究所) |
・ | 「新材料を用いた高効率常温磁気冷凍システムの開発研究」 株式会社 東芝 |
・ | 「逆ミセル型高分子ナノ粒子によるバイオ医薬送達技術の開発」 東レ株式会社 |
・ | 「次世代ナノ加工用超臨界プロセス技術・装置の開発に関する研究」 エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社 |
・ | 「電気光学素子を用いた高精度3次元計測装置の開発に関する研究」 株式会社 大阪光科学技術研究所 |
(注2) | 既に事業化に結び付いた課題(4課題) |
・ | 「地中雑音を用いた地下構造の可視化技術開発」 サンコーコンサルタント株式会社 |
・ | 「SoC用構成可変・不揮発メモリマクロに関する研究」 株式会社 NSCore |
・ | 「マルチチャンネル型ナノフォトニクスバイオセンサー」 株式会社 モリテックス |
・ | 「ウエアラブルセンサによる女性健康情報システム」 キューオーエル株式会社 |
(注3) | 本研究成果に関連して表彰された企業 |
・ | 株式会社 アルマイト触媒研究所(旧 有限会社 アルマイト触媒研究所) |
『第2回ものづくり連携大賞 NEDO賞』: 大学発ベンチャーによるアルマイト触媒製造と環境・エネルギー事業への応用 |
7.課題の個別評価
上記「2.事後評価対象課題」の各課題のリンク先に示す。
8.付属資料
(1) | 「革新技術開発研究事業の課題評価の方法等に関する達」(平成19年3月28日 平成19年達第54号) |