Japan Science and Technology Agency Fair JSTフェア2018-科学技術による未来の産業創造展-

入場無料 2018.8.30[THU]10:00~17:30 - 8.31[FRI]10:00~17:00 東京ビッグサイト西3ホール

EIG CONCERT-Japan(日-欧州)プログラム:食料及びバイオマスの生産技術

新潟大学、東京農工大学、名古屋大学、理化学研究所 

2 飢餓をゼロに

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小間番号 展示 20~22

出展概要

この成果展示では「EIG CONCERT-Japan」第3回の公募で採択された5課題を紹介しています。

三ツ井 敏明 教授 (新潟大学)

展示タイトル「気候変動とコメ品質︓夏の暑さや乾燥がコメの品質を低下させる」

イネ品種によってモミや玄米の形が違います。19種類のイネ品種のモミと玄米を比べて見てください。また、乾燥によって玄米品質が大きく変わる品種と変わらない品種があります。乾燥による玄米の形・色の変化を見比べてください。

伊藤 紀美子 教授 (新潟大学)

展示タイトル「食料生産の新技術︓微生物の揮発成分が植物を大きく強くする」

微生物由来の揮発成分による植物の生育の増大の研究について

大津 直子 准教授 (東京農工大学)

展示タイトル「日欧ネットワークによる気候変動下におけるダイズ栽培技術革新」

欧州では健康志向なども後押しし、ダイズ生産が増加しています。しかし水不足、硫黄欠乏の問題を抱えており、特に欧州北部で顕著です。ダイズに窒素を供給する根粒菌も、土壌に豊富に生息していないようです。本研究では日本側が有する技術や知見と、欧州における栽培や測定技術を合わせ、研究交流を行いながら、異なる環境下でのダイズ栽培改善を目指しています。

榊原 均 教授 (名古屋大学)

展示タイトル「植物体内共生細菌を利用したストレス条件下における作物収量の向上 」

Piriformospora indicaは植物体内共生細菌の1種であり、植物に感染すると宿主となる植物の根系構造を改変し、様々なストレスに対する抵抗性を向上させることが知られています。しかしその分子メカニズムについてはほとんど分かっていない。本プロジェクトでは日欧の研究者が協働し、P. indicaの感染が植物の生物的および非生物的ストレス耐性を高めるしくみを明らかにし、さらに実用作物にも展開を図ります。

関 原明 チームリーダー (理化学研究所)

展示タイトル「世界10憶人に利用されている熱帯作物「キャッサバ」の品種改良に向けて」

「キャッサバ」は三大穀物イネ、トウモロコシ、コムギについで、第四の炭素資源として最重要作物として位置づけられています。キャッサバの塊根から精製された澱粉のこと『タピオカ』といいまして、気づかれる方が多いと思います。このキャッサバは重要な作物であるにも関わらず、他の穀物と比べ、その研究基盤は充分に整備されていませんでした。重要作物資源であるキャッサバ研究の最前線について述べると共に、当研究室で進めている東南アジア(ベトナム)との連携によるキャッサバ分子育種研究について紹介します。

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