視点

原点回帰

立命館大学 研究部 RARAオフィス 課長 矢野 均

2023年3月15日

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人間なら誰もが一つくらいは不安を抱えている。

目標に向かって突っ走っている時は、そんなマイナス要素なんていつの間にか気付かなくなっているのに目標が見えなくなって、一度不安に気付いてしまうと心配事が新たな心配事を呼んで不安の無限ループに陥ってしまう。

人生において目標を持つことはとても大事でこれは仕事に限ったことではない。家庭でも地域貢献でも、やりたいことであふれている人はとても強く、まさに毛利元就の三本の矢である。

大学における研究推進業務はとても楽しい仕事である一方、科学研究費(科研費)をはじめとする競争的資金の獲得はもちろん、産学官連携、研究IR、そしてスタートアップ支援まで多岐にわたるので、忙しさのあまり、時には滅入ってしまうこともある。

私は落ち込んだ時には研究室を訪問して、とにかくたくさん話すことにしている。もちろん、研究室訪問は研究者からたくさんのリクエストをもらってオフィスに持ち帰って来ることになるのだが、それは業務というよりは自分にとって「こんな支援をしてみたい!」というたくさんの達成したい目標を増やすことができるのだ。研究室訪問はやめられない。

さて、産学官連携ジャーナルは今号が最終号となると聞いている。最後にこれまで産学官連携に尽力されてきた全ての諸先輩方に敬意を表するとともに、産学官連携が今後もより一層進展していくことを願いたい。