視点

Beyond the boundaries

大学共同利用機関法人自然科学研究機構 研究力強化推進本部 特任准教授 前波 晴彦

2022年11月15日

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ある程度以上の規模を有する研究プロジェクトの社会的な価値や位置付けを語る上で「学際融合」や「異分野連携」という言葉はいまや避けて通れないものとなっている。さらに「オープン・イノベーション」や、co-creationの訳語としての「共創」をアカデミア界隈で見聞きすることも珍しくなくなった。既存の学術分野を越境し、時にはアカデミアとビジネス/公共/市民セクターの境を越えて新しい何かを生み出すことは望ましいことだと考えられているように見える。他方で競争的研究費制度は「基幹的な研究資金制度」(内閣府)と位置付けられているし、研究機関は研究成果の数と「質」、外部資金の獲得状況、研究成果の収益化具合などによって序列化されている。

分野や組織を跨(また)いだ連携を促しながら、同時に健全な競争を担保する仕組みがあり得るのだろうか。

自然科学研究機構が幹事機関を務める「研究大学コンソーシアム(RUC)」では、「URAの活動に資するDXプラットフォーム(MIRAI-DX)」の整備を進めている。現在RUC参画機関のURA等を対象とした試行を重ねているが、近い将来、より多くの方に利用していただける予定である。願わくは研究支援や産学連携に関わる人々が、様々な境界や制約や慣習やしがらみを越え素敵な何かのために協働できますように。