視点

異なる立場で見える世界

三重県雇用経済部 新産業振興課 主幹 山本 佳嗣

2022年9月15日

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この4月から、いったん公設試(公設試験研究機関)の研究現場を離れ、行政の仕事に就いている。県内の産業振興を担う部署に配属されたが、産業振興の一ツールとして産学官連携を推進する立場、ということになる。直接的に産学官連携の現場に立ち会う機会は減ることになるが、研究者としてこれまでに培った知識や知見を何とか役立てられないか、工夫しながら業務にあたる毎日である。

慣れないせいもあってか、改めて感じるのは、(偏見もあろうが)やはり周囲とは物事の見え方、考え方が異なることである。立場が変わることで見える世界が異なることの典型であろう。自省の念も込めてであるが、ともすれば、これを理由に心に垣根を作り、互いが互いを敬遠してしまっている一面もあるかもしれない。もどかしくもあり、また刺激的でもあるが、今の立場で為すべきことは、行政担当者と研究者・技術者の距離を近付け、より有機的・機能的な連携を推し進めることにある、と認識したい。

経験に乏しく、なかなかに苦戦しているところだが、新たな出会い、つながりを得、自身の見える世界が広がる切掛けとなることを期待して。