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北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学連携推進本部 産学協働マネージャー 城野 理佳子

2022年5月15日

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約30年ぶりに店頭に立って商品を売ることになった。大学生の頃、食べることが好きな私は新宿のデパ地下で弁当販売のアルバイトをしていた。足を止めたお客さんに声をかけるタイミング。年齢層、性別、体形などによってどんな商品をお勧めしたら興味を示すか? 天気や時間、暦によって人の動きや客層も変わる。そんなことを考えながら弁当を販売するのはとても楽しく、夢中で売っていたのを思い出した。

北海道大学の認定商品を、道産食品のセレクトショップのフェアで販売する機会をいただき、開店前の準備や朝礼にも参加。オープンと同時にシャッターが開いて外の世界とつながったとき、心地よい緊張感を覚えた。

大学は商品を製造販売することはできないが、認定商品を開発していただいた企業と試行錯誤し、時に何度も修正をお願いするうちに、いつの間にか愛着が湧いてくる。

「手がかかる子ほど可愛い」というが、本当にそうだと思う。大学の中にいるとなかなか商品が売れる現場を見ることはないが、自分が関わった商品が棚に並び、手に取ってもらえる喜びは、やはり店頭に立たなければ味わえない。さらには、実際に商品を買って初めて、商品やサービスの「価値」が実感できるのだと思う。立ち位置が変わることで見える世界が異なることを忘れてはいけないと思う。