視点

ドアポリシー

宮崎大学 地域資源創成学部 教授 丹生 晃隆

2022年2月15日

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意外に思われるかもしれないが、35歳を過ぎてからダンスミュージックにはまり、実践の場を求めてクラブでフィールドワークを行っていた。国内では飽き足らずに海外に繰り出し、欧州のとある国の首都のクラブには年に数回は通っていた。多くのクラブには、ドアポリシーが存在し、ドアの番人による一種の審査を受けなければならない。1時間以上待った揚げ句に「No, Sir」と言われると立つ瀬がない。最初は、断られるたびに憤慨をしていたのだが、何度か通ううちに、ドアマンとの一瞬のコミュニケーションがエントリーの成否を握っていることに気付いた。

産学官連携や地域連携において、相談を受ける立場になると、どんな相談だったら対応できるか、何らかのドアポリシーを持っているのではないだろうか。現時点の私のドアポリシーはというと、自分が貢献できる内容かどうか、お互いに良い関係性を築けるか、学生への教育や学習効果があるのかなど。加えて、外部資金が獲得できるか、研究や活動のフィールドを広げることができるかなどが挙げられるだろうか。

かの国のドアマンのように、これらを一瞬で判断することはできない。一つ一つお話を聞いた上で、その後を考えることになる。私のドアポリシーも最近少し狭くなっているかもしれないという反省がある。またフロアで朝までダンスができる日が来ることを祈りながら、改めてドアポリシーを考える年にしたい。