視点

アサーティブな産学連携の実現にむけて

秋田大学 産学連携推進機構 准教授/総括URA 伊藤 慎一

2021年10月15日

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先般プログラミングの学習を行っている際、アサーションという命令文を知った。アサーションは、コミュニケーション論で耳にしたことがあったが、なるほどプログラムでも同様の言語があることを学んだ。プログラムにおけるアサーションは、プログラム自体が問題無く動作するかを理解するための命令文であり、コミュニケーションのアサーションは、チーム全体が適切な自己主張を行い、他者はそれを不当に排除することなく適切に受け入れるという平等な関係性のことである。

私たちが産学連携のプロジェクトを実行する際、これまでは、研究者、知財スタッフ、企業側の担当者など、複数の立場や価値観が違うものが集まり、成果創出を遂げる手法について検討してきた。一方、これからの産学連携の在り方を考えるならば、多様化された社会を構成する一人として、成果創出論だけでなく、若手や女性、産学双方の間接部門の担当に至るまで、全ての参画者が活躍しやすくアサーティブな関係を構築できる産学連携の在り方にも注目する必要がある。そして、この役割を伴走役であるところのリサーチ・アドミニストレーター(URA)やコーディネーターが意識して担当できるようになると、大学の社会貢献活動は次のステージに到達できるのではないだろうかと想像する。私自身も今後時代に合ったアップデートをしていきながら、多様化した価値を社会実装していきたい。