視点

大学共同利用機関法人はいかがですか?

大学共同利用機関法人自然科学研究機構 研究力強化推進本部 特任准教授 前波 晴彦

2021年8月15日

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産学連携の「学」については、高等教育機関、わけても大学を想起する方が多いだろう。もちろん、専修学校専門課程(専門学校)や短期大学、高等専門学校も活発に産学連携を行っている。「学」として登場するプレイヤーとしては理化学研究所や産業技術総合研究所などの国立研究開発法人もある。「もちろん知っている」とおっしゃる読者は多いに違いない。では大学共同利用機関法人はどうだろうか。紙幅の制限から詳細は省くが、大学共同利用機関法人とは単一の研究機関では保有することが困難な大型・特殊な実験・観測施設や装置、資料を整備し、共同利用に供することで、先端的な共同研究の場を提供することを主なミッションとする組織であり4法人が設置されている。また近年では自ら民間企業などと共同研究を実施することも増えている。ぜひ一度、大学共同利用機関法人にも目を向けていただければ幸いである。ご存じの研究所が、もしくは研究者が、実は大学共同利用機関法人所属だったりするかもしれない。このように法人という粒度で見ても「学」は多様であり、その多様さは研究内容だけではなく組織文化や内部規定、種々の手続きにまで及ぶ。煩雑に見えることは否定できないが、こうした多様性も「学」の側面の一つである。