視点

見守る気持ち

福岡県庁 商工部新産業振興課 企画主幹 小野 昌志

2021年4月15日

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2021(令和3)年1月25日未明、九州大学発宇宙スタートアップ・株式会社QPS研究所の小型レーダー衛星2号機「イザナミ」が、スペースX社のファルコン9で打ち上げられ、無事宇宙へと放出された。

福岡県は、2020(令和2)年度から宇宙ビジネス振興の取り組みをスタートしており、これをきっかけに新ビジネスへ挑戦する地域の機運を盛り上げたいと、オンラインでパブリックビューイングを開催させていただいた。(詳しくは、「福岡県宇宙ビジネス研究会」のHPを参照されたし。)

進行(MC)を務めた地元ラジオパソナリティーの軽妙なトークのおかげもあり、非常に分かりやすくかつ面白いコンテンツに仕上がり、全国ニュースでも取り上げていただけた。MCは、出演者の一人である八坂哲雄九州大学名誉教授(QPS研究所の創業者でもある)に対して、「少年のような眼をしている」と何度か述べていた。

産学の開発成果だけではなく、携わった研究者の魅力について紹介することの大切さも改めて感じたところである。

このパブリックビューイングは、直前の打ち上げ延期通告(いわゆる宇宙あるある)に何度も悩まされた。スタッフの若手職員も配信などに携わったイベント会社も、ロケットが打ち上がった時は歓喜というより、安堵の表情だった。ただ私は、こんな苦労はなかなか味わえるものではないとポジティブに考えている。

「どうせお前は大した仕事をしていなかったのだろう?」との声が聞こえてきそうだが、こう言い訳?しようと思う。「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」(山本五十六の名言)。