編集後記

いよいよゲノム編集野菜が食卓に

2021年3月15日

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昨年末、多くのメディアがゲノム編集したトマトの流通を示唆するニュースを一斉に報じた。要約すると、厚生労働省は、筑波大発ベンチャー企業のサナテックシード株式会社がゲノム編集技術を用いて開発したトマトを、国内初の「ゲノム編集食品」として届け出のみで販売流通を認めることを受理したというものだ。

今年5~6月には、家庭菜園向けに苗を無償提供、7~8月ごろには生産者に種の販売を開始、生産したトマトが店頭に並ぶのは来年1~2月ごろになると言う。食卓に並ぶゲノム編集トマトを皮切りに、ゲノム編集食品の流通が一般化することを示唆している。今年は、ゲノム野菜元年となる記念すべき年になりそうだ。

ゲノム編集については、本誌2019年2月号で「天使となるか 日本のゲノム編集最前線」という特集を組んだ。日本のゲノム技術の最先端を行く研究者への取材や寄稿による記事だが、この成果の立役者の一人が、同社の取締役最高技術責任者の江面浩先生だ。記事は、筑波大学生命環境系教授/つくば機能植物イノベーション研究センター長として書いていただているが、なぜトマトなのかその理由を詳しく述べられている。

本誌編集長 山口 泰博