リポート
第45回(令和2年度)井上春成賞贈呈式
本誌編集長 山口 泰博
東京都千代田区の国立研究開発法人科学技術振興機構東京本部(サイエンスプラザ)で9月16日、井上春成賞(主催:井上春成賞委員会、委員長:濵口道成国立研究開発法人科学技術振興機構理事長)の贈呈式が行われた。
例年7月中旬に日本工業倶楽部で行われてきた贈呈式は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期、実施方法や時期を検討していた。その結果、感染拡大防止に配慮し、理事長記者説明会内で実施。少人数での式となった。
同賞は、企業化された独創的研究の中でも、日本の科学技術や経済の発展、福祉の向上に貢献した研究者と企業に贈られる。第45回となる今回は、2研究課題の研究者と企業代表者それぞれ1人ずつの計4人に表彰状と賞牌(しょうはい)、研究者には一般財団法人新技術振興渡辺記念会より研究奨励金100万円が贈られた。
受賞者は次の通り。テーマ▷近赤外光スペクトルを用いた液体爆発物検査装置の開発、研究者▷糸﨑秀夫(大阪大学名誉教授)、企業▷株式会社熊平製作所(代表取締役社長 熊平明宣)。テーマ▷青果物鮮度保持用プラチナ触媒の開発、研究者▷福岡淳(北海道大学触媒科学研究所教授)、企業▷日立グローバルライフソリューションズ株式会社(取締役社長 谷口潤)。



空港などで利用されている。