編集後記

リアル>ビデオ通話アプリ

本誌編集長 山口 泰博

2020年06月15日

  • Twitterを開く
  • Facebookを開く
  • LINEを開く
  • 印刷ボタン

これまでリアル中心だった会議やセミナーなど、多方面でインターネットとの併用の動きが広がるだろう。

コンサートやライブは、楽曲のダウンロードやストリーミング、CD などのパッケージといった音源の販売を促進させるための販促活動が主目的だったが、一体感や臨場感でファンを増やしてきた。インターネットを使うビデオ通話アプリを駆使すれば、会場のキャパに関係ない収益源と販促効果もアップする。勝機を引き寄せるビジネスチャンスにもなる。

デジタライゼーションが潮流となる中、それらの鍵となるのが情報通信インフラに乗る5G、AI、ビッグデータ、サイバーセキュリティなどだ。本誌でもデジタライゼーションによる未来社会実現は重要なテーマに位置付けていて優先順位が高い。

取材でも、場合によって電話やメールを補完的に利用しているが、今後は対面に次ぐ取材も増えると見込んでいる。取材活動の手段は対面のリアルが中心であることは変わらないが、その次のツールとして要望が高まるだろう。

とはいえ、課題も多く残る。通信状況と個々のデバイスに影響されるため、音声や映像が途切れノイズも出るしタイムラグもストレスだ。自分が同じ状態と思っていても、他の人の方が悪い場合もあるし、逆に条件が良いこともあるし、視野も狭くなる。疎通状態は緩慢だからだ。

リアルで感じる微妙な空気感や感情、行かなければ分からない感触までは受け取れないし、与えることもできない。

そんな時代じゃないと言われても、まだ「リアル>ビデオ通話アプリ>メール>電話」としたい。

2020年6月目次

クローズアップ
特集
リポート
巻頭言
視点
編集後記