視点

オンラインの効用、リアルの価値

名古屋商工会議所 産業振興部 モノづくり・イノベーションユニット長 佐藤 航太

2020年06月15日

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本稿を書いている現在、新型コロナウイルスの感染拡大は続き、経済の先行きも見通しが立たない状況である。一日も早い収束を願うばかりだが、少しでも弊所として事業者の皆さまの役に立てないかと模索する日々でもある。

先日、初めてウェブセミナーを開催した。必要な機材をそろえ、リハーサルを経て当日に臨む。遠隔から登壇された講師の切り替えも滞りなく、何とか無事に終えることができた。参加者からの感想も概ね好評なのは良かったが、「移動時間も省けるし、コロナ収束後もセミナーはオンラインでやってほしい」という声には少し考えるところもある。

リアルな会合や訪問の代替手段としてテレワークやウェブ会議が広がり、その効用も実感するものの、「雑談ができず会話が広がらない(アイデアが出にくい)」、「モニター越しだと相手の表情が分かりにくい(マスク越しならなお)」、「単純にどこか寂しい」…と感じるのは私だけだろうか。大学や教育機関も今の状況では遠隔授業やeラーニングに頼らざるを得ないが、現場感に応じた授業展開が教員の腕の見せどころでもあろう。

今後の「ポストコロナ」の世の中でもオンラインシフトは加速する一方、改めて「リアル」の価値が評価され、求められていくと信じたい。

「オンライン」と「リアル」を使い分け、どんな付加価値を出せるのか。先の見えない今、人と人を結びつけ、何かを生み出せる商工会議所でありたいと考えている。

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