編集後記

広がる影響、コロナショック

本誌編集長 山口 泰博

2020年04月15日

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通勤電車の混み具合が半減し「コロナショック」を肌身に感じている。空いているから通勤が楽で座ることもたやすい。だが、のんきに喜べる状況ではない。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、旅行や出張の自粛が相次ぎ移動客が激減しているからだ。

市況を見れば、ニューヨーク市場をはじめ世界で株価が暴落したかと思えば急伸もする。東京市場では、バブル崩壊やITバブル崩壊、リーマンショック後と近年の暴落幅をはるかにしのぎ、短期間のうちに史上最大の下げ幅を記録した。

さらに日本は世界と異なる大きなリスクを一つ抱えていた。東京オリンピックだ。経済効果の高まる起爆剤として期待していただけに、延期によって市場心理は悪化し、世界のどの国より市況悪化は避けられない。徐々に上昇を続けてきた市況は、「延期」の2文字を契機に短・中期的な不況に突入するのか——。しかし延期と報じられた翌日、日経平均株価は急伸した。上げ幅は1,000円を超え、1万9100円台で推移した。GDP(国内総生産)を2兆円前後押し上げるとされる効果がなくなったにもかかわらず、あく抜け感が著しい。実態より下げ過ぎた感はあったが先行きが読めない。

イベントの中止や移動制限のため、大学や研究機関でも取材活動に関わる人の集まりは中止となった。予定が全てキャンセルとなり、本誌の情報供給の根源である活動にも影を落としている。移動制限が解除されるまではお届けできる情報量の低下が否めない。読者の皆さんからの記事となり得る情報や企画の提供をお寄せください。本誌ウェブサイトの「お問い合せ」フォームからどうぞ。

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