視点

巡り会わせ

三重県工業研究所 エネルギー技術研究課 主査研究員 山本 佳嗣

2020年04月15日

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産学官連携に関連した業務に携わっていると、「異種なるものとの邂逅(かいこう)・巡り会わせ」がいかに重要かを感じる。異なる立場や役割、考え方を持つ人や組織が巡り会うことで、お互いの強みが生かされるとともに弱みが補完され、刺激し合いながら活動することで、やがて、これまでにない新たな価値が生み出されていく。それにより、とても一人では太刀打ちできないような、大きな仕事をも成し遂げることができるようになる。

産学官連携に限らず、自身の研究・実験の業務においても、同様のことを実感する。実験に失敗して研究に行き詰まり、何か手立てはないかと模索する中で、専門分野の異なる同僚の研究者が発した一言が、自身の頭の霧を晴らしてくれる、といったことは、誰しも経験のあることではないだろうか。

そういえば、新規採用されて初めて社会に出たころ、当時巡り会った上司から、「自分一人でできることなどたかが知れている。まずはいろいろな人、たくさんの人とつながることだ。困難に突き当たったとき、その人たちの中に必ず、君を助けてくれる人がいるはずだ」とアドバイスをいただいたことを思い出す。

あれから何年も経ったが、いただいたアドバイスをきちんと生かしているだろうか。新年度を迎えるにあたり、あの頃の初心を振り返り、日々の業務に努めていこうと改めて思う。

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