特集産学連携に関する2020年度予算
農林水産省
「知」の集積と活用の場®等による産学連携推進について
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究推進課
農林水産省では、様々な分野の多様な知識や技術を結集し、産学の連携により革新的技術を生み出す新たな仕組み(「知」の集積と活用の場®)を介して、民間の資金を活用しつつ研究開発を加速化する取り組みを実施している。

イノベーション創出強化研究推進事業
(2020「令和2」年度予算概算決定額:38.5億円)
『「知」の集積と活用の場®』からの提案など、異分野のアイデア・技術などを農林水産分野に導入し、革新的な技術・商品・サービスを生み出す研究を支援する。特に、地域(中山間地域)や品目(露地野菜、果樹)ごとの空白領域に対応したスマート農業技術や輸出促進に資する技術などの研究開発を重点的に支援する。
委託先:民間団体等
「知」の集積による産学連携推進事業
(2020「令和2」年度予算概算決定額:2.4億円)
『「知」の集積と活用の場®』における協議会の運営や、生産者と研究機関が交流するための展示会の開催など、イノベーションの創出に向けた取り組みを支援する。
委託先:民間団体等
ムーンショット型農林水産研究推進事業
(2019「令和元」年度補正予算額:50億円)
(2020「令和2」年度予算概算決定額:1億円)
農林水産分野の成長産業化に向けて、国立研究開発法人農研機構生物系特定産業技術研究支援センターに基金を設置し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題などを対象とした挑戦的な研究開発を推進する。
委託先:民間団体等
農林水産研究推進事業
(2020「令和2」年度予算概算決定額:22.9億円)
農林水産業・食品産業の競争力強化に向け、国主導で実施すべき研究分野について、戦略的な研究開発を推進するとともに、研究開発と研究成果の社会実装を効果的に行えるよう、知的財産マネジメントの強化やアウトリーチ活動強化などの環境整備を実施する。
研究開発:①現場ニーズ対応型プロジェクト
②脱炭素・環境対応プロジェクト
③次世代育種・健康増進プロジェクト
④人工知能未来農業創造プロジェクト
環境整備:①海外・異分野動向分析
②アウトリーチ活動強化
③知財マネジメント強化
委託先(研究開発):生産者、民間団体、大学、研究機関等から構成される研究グループ等
委託先(環境整備):民間団体等
スマート農業総合推進対策事業
(2020「令和2」年度予算概算決定額:15億円)
スマート農業を総合的に推進するため、先端技術の現場への導入・実証や、地域での戦略づくり、科学的データに基づく土づくり、教育の推進、農業データ連携基盤(WAGRI)の活用促進のための環境整備等の取り組みを支援する。
委託先:生産者、民間団体、研究機関等から構成される実証グループ等
スマート農業技術の開発・実証プロジェクト
(2019「令和元」年度補正予算額:71.5億円)
国際競争力の強化に向け、ロボット・AI・IoTなどの先端技術を活用した「スマート農業」を現場に導入・実証し、経営効果を明らかにするとともに、スマート農業の最適な技術体系を検討し、情報提供を行うことにより、スマート農業の社会実装を加速化する。
委託先:生産者、民間団体、研究機関等から構成される実証グループ

関連リンク
特集:産学連携に関する2020年度予算
2020年3月目次
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- 巻頭言
- 視点
- 編集後記