視点

最後のフロンティアにて

一般財団法人浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)センター長・専務理事/信州大学 繊維学部 特任教授(工学博士) 岡田 基幸

2018年10月15日

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アフリカ大陸の東の玄関口、ケニアの社会情勢を視察してきた。インド洋沿岸で主要港モンバサ、高層ビルが立ち並ぶ首都ナイロビ、ウガンダ国境付近のキスム。この3都市を結ぶ鉄道や主要道路の整備を中国資本が着々と進めている。

小型の太陽光発電+蓄電のシステムのレンタルビジネスを展開するベンチャー企業にも訪問。英国人とカナダ人の共同経営だ。スマートフォン充電+必要最低限のLED照明の用途として、ケニア国内70万世帯と契約。携帯電話からスマートフォンに代わり、充電の需要が急増している。システム自体はアジア生産で、技術面では全く目新しさはないが、素早く参入したことと、コールセンターを有し、サポート体制を充実させていることが特徴だ。

アフリカ各国には、いまだ日常的にさまざまな不便が残る。日本では一見、時代遅れの技術や製品でも廉価に適用できるものが多い。車両、環境、発電、ヘルスケア、農業技術などの分野で、日本の存在感を示せるはずだ。ちなみに、ケニア国内ではランドクルーザーをはじめとするトヨタ車が人気で、新車販売数は約3,500台。中古車販売数は新車の18倍の約6万3000台。トヨタケニアの最大のライバルは、皮肉にも性能が良く、耐久性の高いトヨタの中古車とのこと。