編集後記

本誌編集長 山口 泰博

2018年2月15日

  • Twitterを開く
  • Facebookを開く
  • LINEを開く
  • 印刷ボタン

超分子化学では、日本とオランダがリードの一角に位置している。昨年末、オランダのアイントホーフェン工科大学のバード・マイヤー(Bert Meijer)教授が来日し、産学官の視点から、超分子システムの現状と展望および両国の連携について、オランダ大使館で関係者と議論した。同席された東京大学の相田卓司教授が最近発表した「割れてもくっつくガラスの開発」も超分子化学の成果の一面を持つという。2016年ノーベル化学賞を受賞した「分子マシンの設計と合成」も同様だ。まだ新分野のため定義が曖昧といわれるものの、何やらすごい技術が生まれそうな予兆のような気がした。