人類学・言語学で考える「モノ・コトづくり」とデザイン思考

 消費には「モノ」「コト」の2種類があり、有形・無形のサービスが日々ユーザーを獲得するためにデザインされています。こういったビジネスに関わる組織学の知識体系を理系サイエンスに応用しようとする試みが近年盛んであり、その過程でトレンドワードであるユーザーエクスペリエンス(UX)・デザイン思考・異分野融合・科学コミュニケーションなどの言葉が一人歩きしてしまうこともあります。こういった「新しい」フレームは、実は社会科学分野(エスノメソドロジー・人類学・異文化コミュニケーション等)では、従来異なった用語で語られてきました。一見無駄に見える基礎を知ることで、腑に落ちることがひょっとしたらあるかもしれません。
 このワークショップでは、現場に実際に赴き、異なった職業的・知識的・文化的背景を持つ人と交渉しながらプロジェクトを動かすということについて、まずミニワークショップにて体験してもらう予定です。
 その後「コト」「モノ」つくり双方から実際の体験者のお話を聞きながら、自らのプロジェクトに思いをはせ、よりよいプロジェクトにするにはどうしたらいいのか、異文化コミュニケーションの視点から考えていきましょう。

出展者 網野薫菊 (九州大学言語文化研究院) 沖原理沙(名古屋工業大学)
開催日 11/16(土)10:10~12:10
会場 8階 会議室D
形式 セッション(会議室)
URL https://www.uxanddiversity.com
備考

登壇者情報:

Kimberly Wiefling (Silicon Valley Alliances Inc.)
見崎大悟 (工学院大学)アドバイザリー

タイムテーブル:

10:00 受付
10:10 開始・イントロ (5)
10:15 アクティビティ1)カスタマージャーニー
11:00 アクティビティ2)異分野融合
11:30 異文化コミュニケーション視点におけるUXとリエゾン
12:00 全体ディスカッション
12:10 終了

【当日申し込み枠の定員】30名
【事前申込み枠の定員】15名
【事前申込み期間】9月15日から11月15日
【申込み先Webサイト】https://www.uxanddiversity.com
【受付方法】先着順

開催報告

開催報告

本企画では、まずフィールドワーク(FW)体験としてテレコムセンター1Fにおいて各来場者の背景・来場動機・決定経緯等についてインタビューしてもらうことで、カスタマージャーニーやデプスインタビュー等を来場者に体験してもらった。またFW体験後のディスカッションでは、当初の来客者予想とは違っていたことやインタビュー被験者との関係づくりの難しさについてコメントが寄せられたため、帰納的アプローチにより前提を防ぐといったFW手法の利点と共に、インフォーマントの獲得やラポール形成など人類学フレームによるFW概観を行った。また異分野融合を取り上げたアクティビティ「2020年に向けた実行プラン」では、グループによるプロジェクト立案の際に、各来場者に「データ屋・共感屋・批判家・取りまとめ役」等6つの異なる立場を分担してもらった。また体験後には「主観性と間主観性」などの言語学フレームを紹介すると共に、連携による困難さをデフォルトスタンダード(当然)と捉える必要性や、困難さの背景として社会脳仮説(直観を後付け推論する性質)やフィルターバブルによるエスノセントリズムなど社会心理学からの意見出しも行われ、有意義な意見交換となった。

プログラム一覧ページに戻る

印刷する

次の情報もCheck!