言語×情報学で創る未来の認知症ケア

現在、認知症患者の増加と共に、認知症はスティグマ化(社会的な烙印が押される)されたミステリアスな病気ではなく、認知症と共に生きることが重要視されてきています。 本ワークショップでは、情報科学と自然言語処理・高齢者カウンセリング用擬人AIに焦点を当て、「認知症言語アルゴリズムの開発」および「認知症ロボットの開発」という2点から認知症の人間中心・個人化ケアへの課題解決を皆さんと考えていきます。
1部では、自然で負担をかけない対話式認知症発見システム(KOTOBAKARI)を体験し、音声・文法から話の論理性や話をする人の考えや主観まで、どの言葉の要素をどのように測ればいいのか皆さんの体験をお聞かせください。また2部では患者と思い出を一緒に語りあったり、お話を進展させたりするカウンセリング・ロボットの開発の苦労について、進化した介護ロボットPARLOを体験しながらお聞きします。また3部では情報学の取り組みより、赤ちゃんの談話獲得の方法(シンボル・ブランディング)の通りAIに学ばせる試みや、ファシリテーション(話を進めていく)の自動化など対人言語ロボットの現代を概観することで認知症介護ロボットへの応用可能性を考えていきます。

出展者 網野薫菊(九州大学)、沖原理沙(名古屋工業大学)
開催日 11/17(日)12:50~14:20
会場 8階 会議室C
形式 セッション(会議室)
URL https://www.dementiacareai.com
備考

登壇者情報:

荒牧英治 (奈良先端科学技術大学院大学)
白松俊 (名古屋工業大学)
富士ソフト

タイムテーブル:

12:20 受付
12:45 開始・イントロ
12:55 1部 KOTOBAKARI体験:あなたの認知症スコアは? KOTOBAKARI開発の道のり
13:30 2部 介護ロボット体験:対話式AIの現在とは?
14:05 総括:全体ディスカッション 
14:15 終了

【当日申し込み枠の定員】30名
【事前申込み枠の定員】15名
【事前申込み期間】9月15日から11月15日
【申込み先Webサイト】https://www.dementiacareai.com
【受付方法】先着順

開催報告

開催報告

本企画は認知症対話システムの開発可能性や、その社会的ニーズ・実装面について、来場者と共に、異分野融合的に考えるきっかけづくりの場となった。
 まずアクティビティとして不自然な見当識・叱責等などが表出した談話データを分析してもらい、患者の固有性や行動や発話の背景理由に気づくといった「バリデーション(VD)」の大切さについてコメントが寄せられた。またコモモン認知症対話ロボットによる実装面実証から音声システムや倫理上の問題と共に、前後の脈絡のなさが挙げられ、この「結束性」「背景付け」「個人化」というVDに関わる3要素が焦点化された。また情報学からの提案としてはBERT汎用言語モデルによる話題追跡、幼児期からの認知発達過程をセンサーや身体バブリングにより追体験させる技術、個人化された認知発達過程の追体験などが挙げられた。さらに社会心理学の立場からは、QOLやウェルビーイングとはインタラクションそのものだとの意見も出された。最後には来場者を巻き込み、代理人問題やロボットによる介護における倫理問題等についての意見出しが行われ、この認知症対話システムの開発・実装面の複雑さが浮き彫りとなった有意義なものであった。

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